あなたは、「3パットしてしまう原因」を考えたことはありますか?
- ショートパットが入らない
- グリーンの芝目が読めない
- ラインが上手く読めない
- パッティングストロークが安定していない
- パターの芯で打てていない
・・・それらも、原因の一つかもしれませんが、あなたが3パットする大きな原因は、パットの「距離感」です。
思い出してみてください。こんな経験はありませんか?
ファーストパットは大きくオーバーし、返しのセカンドパットはものすごくショートする・・、
このパットの距離感がつかめれば、あなたのスコアは、かなり縮まります。
ただ、パターの距離感は、「感」という名のとおり、「フィーリング」です。
フィーリングは、その人なりの感覚なので、教えることは不可能ですが、この距離の感覚(フィーリング)をつかむための方法は、いくつもあります。
なので、今回は、プロゴルファーも行っている距離感を養う方法をいろいろご紹介しますので、この方法で、あなたなりの距離感をつかんでください。
アマチュアでもパターならプロにだって勝てる ~ コリン・モンゴメリー ~
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パッと読むための目次
パターの距離感を磨くということ
パターの距離感は、極論を言えば、感覚です。
カップの位置までどのくらい打てばちょうどいいかという感覚についての話は、言葉では説明しづらい部分があります。
ですから、パターの距離感を掴むには、感覚を磨くトレーニングをしなければなりません。
しかし、感覚を磨く前にやらなくてはならないことがあります。
それは、自分の思っている感覚と同じ強さの球を打つ練習です。
「そんなに強く打つはずではなかったのに・・・」といった経験をしたことはありませんか?
パターの距離感を掴む前に、最も大事なのは自分のイメージした強さの球を打つという練習です。
できるだけ自分のイメージ通りの球を打つためにポイントは二つあります。
打つ時にパンチを入れないこと
振り幅ではなく、ボールをヒットする瞬間の力加減で距離感を調整する人がいます。
この方法で上手く打つ人は確かにいます。
特にピン型のパターを使っている人は、このようなタイプの人が多い気がします。
それでうまくいっているのならば、それでいいのですが、パターの距離感に悩んでいるのなら、打つ時の力加減で距離感を調整することはやめた方がいいでしょう。
パターの距離感は、「フィーリング(感覚)」ではありますが、プレッシャーがかかるようあ状況であっても、常に同じようにストロークするためには、できるだけ、シンプルに、そして、オートマティック(機械的)に、パットしていく方が、距離感は出しやすくなります。
球を打つ瞬間の力加減で距離感を出すようなパターの打ち方は、自分の感覚に頼りすぎた打ち方なので、一定の距離感を出しにくい打ち方であるといえます。
ストローク中の、とくにインパクトでパンチを入れて打つような打ち方でなく、パターは常に、一定の力加減で打つというのが距離感をつかむうえで理想的です。
距離感は振り幅で
では、同じ力加減でどのように距離感を出すのかというと、やはり、「振り幅で距離感を出す」のが理想的です。
例えば、平なところで、1m、3m、5m等、3つの距離に分けて、振り幅で距離感を調整するようにしましょう。
これは、青木功プロもラウンド前に、距離感をつかむために行っている練習法です。
青木プロは、朝の練習グリーンで、30m先のカップを狙い、3つのボールを、それぞれテークバックの大きさを変えてパットします。
それぞれの大きさのテイクバックで打ったボールが、30m先のカップをどれくらいオーバーするか、ショートするかを見ながら3球パットするのです。
この練習をスタート前にすることで、「テイクバックの大きさ(ふり幅)」と「パターの転がる距離の大きさ」を感覚としてつかむという練習。
3球打ち終えたら、距離を短くして、また3つのボールを、それぞれテークバックの大きさを変えてパットしていく練習です。。
この様な練習で、3パターンくらいの「自分の振り幅」と「そのふり幅に対する距離」を把握しておくだけで、基準となる「ものさし」ができるので、感覚に頼る部分が少なくなるのです。
このように、パットはインパクトで強弱をつけるのではなく、クラブのふり幅で調整することがパターの距離感をつかむうえでは、絶対に必要なことです。
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パターの距離感の感覚を磨くトレーニング
歩測する
朝の練習グリーンでは、グリーンの平らな所を見つけてださい。ボールを2つ用意し、カップを狙わずに、パターしてください。
ふり幅は、大きくもなく、小さくもない、あなたにとって気持ちのいいふり幅で、2球続けて同じ方向に打ってください。
この時に、ストロークの形や体の動きは気にしてはいけません。あくまで自然に、あなたがストレスなく振れる気持ちいい「ふり幅」でパッティングしてください。
同じ感覚、同じふり幅でパッティングすれば、2球とも大きな距離の差はないはずです。
もし、同じようにパッティングしたにもかかわらず、2つのボール距離の差が大きいならば、それはインパクトでパンチを入れ、インパクトの瞬間に強弱をつけている証拠です。
何回か繰り返しパッティングしているうちに、2つのボールが同じような位置に止まるようにあったら、そこまで「歩測」してみてください。
つまり、実際に、転がった距離が、あなたの歩数で何歩あるのかを測ってみるのです。
その距離が「15歩」だったとします。
それがあなたのその日の「基準=ものさし」になるのです。
本番でも同じように、グリーン上にあるあなたのボールの位置からカップまでの距離を歩測してください。
その距離が10歩であれば、「気持ちのいいふり幅」よりちょっと小さめに、その距離が18歩であれば、「気持ちのいいふり幅」よりちょっと大きめに打てばいいということになります。
本番では、距離感をつかむうえでの「基準(ものさし)」があるのとないのとでは、スコアに大きな差が出てくるでしょう。
ボールを手で転がす
全く距離感のイメージが掴めない・・という人は、とりあえず、パターを持たずにボールを手で転がしてカップに入れるという練習をしましょう。
自宅のパターマットやじゅうたんでもOKです。
カップや目標にジャストタッチでボールを投げる練習です。
投げるのではなく、転がすというイメージでやってみると良いでしょう。
朝の練習グリーンでは、実際に、投げて転がしてみることをおススメします。
そして、このイメージを本番で活用します。
本番では、ボールを実際に投げてしまってはマナー違反ですので、ボールを投げるイメージでパターを打ちましょう。
この「投げて転がすイメージ」でパットの距離感をつかむ方法は、賞金王にもなった片山晋呉プロも実際のツアートーナメントで行っているので、ぜひおススメします。
カップだけ見て打つ
ジョーダン・スピースは、パターを打つ時にボールを見ないでカップだけを見ていることもあります。
ボールを真っすぐ打つためには、カップを見ずにボールだけ打つ方法が有効ですが、こと距離感という点に関しては、カップという目標を見ていた方が、距離感が掴めるというのは理にかなっています。
PGAツアーでパットの名手と言われたアーロン・バデリーも、ボールは見ずに、カップだけ見てパッとする練習を取り入れたそうです。
実際、ボールを見ずに、カップだけを見て打つことは、アマチュアゴルファーには難しいですが、この方法を「素振り」で行うことは、距離感をつかむうえでは、とても有効です。
特に、ロングパットをする時には有効な方法でしょう。
素振りを2段階(3段階)に分ける
パッティングでは、素振りをした方が距離感のイメージがより具体的になります。
ただ、その素振りを2段階あるいは3段階に分けることで、さらに具体的に距離感をつかむことができます。
やり方は簡単です。
まず、カップまでの距離の半分の距離の位置を見ながら、その距離まで転がるであろう「ふり幅」で、数回、素振りします。
そこまで転がるイメージが付いたら、今度は、その倍のふり幅で素振りをすることで、カップまでの距離感がつかめるというものです。
この方法は、カップまでの距離を細分化するほど、具体的なイメージが付きやすくなります。
つまり、カップまでの距離の1/3の距離の位置を見ながら素振り。
次に、2/3の距離を見ながら素振り。最後にカップを見て素振りをします。
10mの距離感がつかめない人でも、2mの距離感はわかると思います。
なので、短い距離での素振りで距離感をつかみながら、長い距離の距離感をつかんでいくというのが、この距離感をつかむ方法です。
ロングパットにはとても有効なので、ぜひ試してみてください。
目を閉じて打つ
この方法は、タイガー・ウッズがパットの距離感をつかむ一番いい方法として、自著の中でも紹介している練習方法です。
目を閉じてパットする方法は距離感を鍛える良い方法です。
パットを打ったら、1球打つごとにどれだけの距離を転がったのかを予想してみてください。
この方法は私が知っている中で一番良い練習方法です。 ~タイガー・ウッズ~
ラウンド前の練習グリーンはもちろんのこと、自宅のパターマットなどの短い距離でも、目を閉じて打つことで、この距離感をつかむ練習はできます。ぜひ、お試しください。
宮本勝昌流!ロングパットの距離感をつかむ方法
出典:SankeiNews
藤田寛之流!ロングパットの考え方
出典:Yamaha Golf
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