あなたはゴルフのラウンドでの内容を覚えていますか?
最近ラウンドしたゴルフ場でやってしまった失敗について、いつ、どのような時に、どのような内容であったかを思い出すことはできますか?
ゴルフの最大の上達法は、その人の「考え方」にあります。
「成功」をイメージすることは重要ですが、「失敗」に目を向けなければ、上達は遠のくばかりです。
実は、ゴルフ上級者であればあるほど、ラウンドの内容を細かく記憶しています。
前回の内容だけでなく、1年前のラウンド内容を記憶しているゴルファーも少なくありません。
では、なぜゴルフの上級者たちは、ラウンドの内容を記憶しているのでしょうか?
今回はその真相に迫るとともに、スコアアップのための「記憶」についてご紹介したいと思います。
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パッと読むための目次
ラウンドを記憶することでゴルフは変わる
ラウンドを記憶するといっても、別にスマホで撮影したり、細かくメモをとっているわけではありません。
目の前の一打をよく考え、集中することが結果的に記憶されていくと言ったほうが正しいでしょう。
例えば、ラウンド中の一打に対して、何通りの打ち方をあなたは考えますか?
これはドライバーからアイアン、パターまで同じことが言えます。
そして、上級者ほどそのレパートリーは多いと言えます。
ボールの位置やライ、またホールの地形から風、グリーンの芝目までありとあらゆる変化がゴルフ場にはあります。
その変化に対して、真剣に考え、集中してゴルフを18ホールこなすこと。
まずはその心構えが必要です。
その心構えがゴルフのラウンドを自然と記憶させるコツなのです。
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ラウンドを記憶することが練習の質を上げる
練習場でただ闇雲にボールを打っているあなた、同じ球を本番で打てますか?
この練習方法では、再現性を高めるには効率が良くありません。
では、再現性の高いスイングを身につけるにはどのような練習が効率が良いか。
それは、ラウンドでの失敗を記憶することから始まります。
ゴルフにおいて成功体験は、その時の結果であって、再度同じショットを行うことは、我々アマチュアからしたらほぼ不可能です。
しかし、失敗体験は違います。
同じ失敗をしないようにすることは可能です。
つまり、失敗体験を記憶することこそが、ゴルフの練習の質を上げます。
ラウンドの細かい場面状況、ショットの結果を記憶しておくと、なぜ失敗に至ったのか考えながら練習するようになります。
そして、試行錯誤を重ねて自分のスイングを確立させていく。
ゴルフは、失敗したときの内容や感情を記憶し、その失敗を練習場で再現する。
そして、失敗の原因を理解する。
これが最大の上達方法です。
多くのアマチュアがゴルフ上達に苦しむ理由は、なぜスライスしたか、なぜダフりやトップが出たか、練習場でその再現をしないことにあります。
そして、上級者はナイスショットもミスショットも自由に打つことができます。
ミスショットを打つ練習は、つまりミスショットを打たないようにする練習でもあるのです。
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ゴルフを記憶することで練習の幅が広がる
ラウンドを記憶することのもう一つの利点は、記憶の中でラウンドすることができるということです。
ゴルフは、眠りにつく前やふとした瞬間に、いつでも頭の中で練習でき、また、いつでも頭の中でラウンドすることができます。
これは、決して無意味なことではなく、頭の中で考えれば考えるほどゴルフの思考回路は成長します。
そのショットの瞬間だけを断片的に記憶するのではなく、朝一のティーグラウンドにティーを刺したところからルーティーン、そして実際にボールを打つまでの時間もしっかりと記憶しイメージします。
その時の状況や緊張感、周りの人の状況などもイメージすることが大切です。
そんな記憶してもただの妄想だろうと思う方もいるかもしれません。
しかし、近年のスポーツ科学において、体を動かすだけではなく、イメージトレーニングの重要性はどのスポーツにおいても確立されつつあります。
多くのメンタルに関する著書を発行しているスポーツ心理学者であり、メンタルカウンセラーの児玉光雄氏はその著書「タイガー・ウッズのメンタルを手に入れる方法」で、ロシアのオリンピック選手が行った面白い実験データを紹介しています。
- 練習時間の100%を実技練習に費やした場合
- 練習時間の75%を実技練習に、25%をイメージトレーニングに費やした場合
- 練習時間の50%を実技練習に、50%をイメージトレーニングに費やした場合
- 練習時間の25%を実技練習に、75%をイメージトレーニングに費やした場合
このうち、最も良い結果をもたらしたのが「4」
続いて、「3」⇒「2」⇒「1」の順番で効果があったそうです。
イメトレの重要さと想像力が最大のパフォーマンスを発揮する上でとても重要であることを教えてくれるデータです。
体を動かすのは頭です。
そして、頭でイメージしたとおりに体を動かすことはとても難しいことです。
だからこそ、イメージトレーニングを反復して行うことが、体の動きを助けようと働きかけてくれるのです。
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まとめ
以上「ゴルフの記憶」についてご紹介いたしました。
いかがだったでしょうか。
ゴルフを記憶することとは、つまりゴルフに真剣に向き合うということです。
ゴルフを記憶することで、ラウンドの反省、練習の課題、そして次のラウンドへの目標を明確にすることができます。
また、ゴルフほど自分の失敗や結果がわかりやすいスポーツはありません。
自分が失敗しただけスコアが悪くなり、数字として結果が表れます。
ゴルフの最大の魅力は、わかっていても上手く打てないこと、また失敗を理解し、それでもなかなか上達できないことにあります。
ぜひ、自分の失敗体験を大切に、そして失敗体験こそが上達への手助けになることを理解して練習に励んでください。
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