あなたはグリーン周りで、ザックリしたり、トップしてグリーンを行ったり来たりを繰り返していませんか?
サンドウェッジやアプローチウェッジでは、そのようなミスがでるのは当然です。
上げて転がすアプローチをするから、寄らないんです。
もっと確実に、そしてもっと簡単にピンに寄せる方法があるなら知りたいですね?
アプローチには、 転がして寄せる「ランニングアプローチ」と、キャリーとランの比率が同じ「ピッチエンドラン」と、ボールを高く上げて止める「ピッチショット(ロブショット)」と大きく分けて、3つの種類があります。
その中でも、ゴルフを始めたばかりの初心者の方でもすぐにできるのが、ランニングアプローチです。
ランニングアプローチは、テイクバックは小さいため、ミスする確率が減ります。
当たり前の話ですが、ボールが空中を飛んでいる間は、カップインすることはありません。
でも、転がっている距離が長ければ長いほど、カップインする確率は高まります。
ランニングアプローチは、最も簡単で、ミスになりにくく、ピンに寄る確率が高い寄せ方になります。
パッと読むための目次
ランニングアプローチはどのような状況で打つのか?
最後にランニングアプローチが適したシテュエーションについてです。
転がせるシテュエーションであれば、ランニングアプローチが適します。
例えばこのような時です。
- グリーン周りの花道からアプローチの場合
- グリーンエッジの近くで浅いラフからアプローチの場合
- グリーンエッジからピンまで距離があるグリーンの場合
- 前方にバンカーや池などの障害物がない場合
- グリーンに傾斜などがなくフラットな場合
転がすランニングアプローチは、基本的には、バンカー越えなど、ボールとグリーンの間に障害物がある場合には使えません。
ただ、ランが増えることを承知のうえであれば、キャリーでバンカーを越えるように打つことはは可能です。
特に初心者は、転がすべきか普通に打つべきか迷ったら、絶対に転がすことをオススメします。
ランニングアプローチのクラブ選択
ランニングアプローチでは、ピンの位置に応じて、たくさん転がる(ランの割合が高い)クラブを選びます。
まずはどんなクラブを選択するのか考えてみましょう。
ウェッジの種類ごとのキャリーとランの割合は、メーカー、種類によって多少誤差はありますが、下記が基準になります。
角度 | キャリー:ラン | |
8番アイアン | 40° | 1:4 |
9番アイアン | 44° | 1:3 |
ピッチングウェッジ(PW) | 48° | 1:2 |
アプローチウェッジ(AW) | 52° | 1:1 |
サンドウェッジ(SW) | 56° | 1:0.5 |
キャリー1に対して、どれだけ転がるかという目安です。
たとえば、「アプローチウェッジであれば、5ヤード打って、5ヤード転がる」、「8番アイアンであれば、5ヤード打って、20ヤード転がる」といることです。
ランニングアプローチで使用するクラブは、フェアウェイ、グリーンの状態によっても変わってきますが、ウェッジよりもロフトが立っている8番アイアンか9番アイアンのほうがミスが少なく無難です。
ピンまでの距離が近い場合やなどは、PWなどでも構いませんが、サンドウェッジは、ランニングアプローチには、おススメできません。
ピンまでの距離が長い場合は、6番アイアンや7番アイアンなどを使うこともあります。
ロフトが立っている方がパッティングに近い感覚で打て、距離感がイメージしやすいです。
ランニングアプローチの正しいアドレス
次にランニングアプローチを打つための、アドレス(構え方)のポイントです。
- スタンスは、両足をそろえるよう狭くし、オープンに構える
- ボールは右足より(右足の内側あたり)に置く
- 体重は左足中心に配分
- クラブは短く持つ
- ハンドファースト(右打ちの場合は左側の足の付け根付近、股関節付近にグリップ位置が来る)で構える
まず足幅ですが、かなり狭く構えます。
両足はそろえてもいいでしょう。
ランニングアプローチでの体重移動は距離をばらつかせるだけでなく、ミスの原因となります。体重移動をしないように、足幅を狭くしましょう。
ボールを低く転がすランニングアプローチの場合、ボールの位置は中央~右足寄りに置きます。
右打ちの場合は、ボールは右側に置くと転がりやすく、左側に置くと止まりやすくなります。
重心はボールの位置に対していつも左側、6、7割を左足にかけるように構えます。先ほども言いましたが、体重移動はしません。
クラブは短めに持ち、ハンドファーストに構えます。
ランニングアプローチの場合は、ボールをスタンス中央よりも右に置くことで自然にハンドファーストの構えになり、クラブのロフトも立って、転がしやすくなる構えができあがります。
ポイントとしては、左腕とクラブが一直線となるような「y字」のアドレスになるように構えてください。「Y字」ではなく、「y字」です。
ランニングアプローチの打ち方
ランニングアプローチの打ち方のコツは、アドレスでハンドファーストに構えた形を変えずに、コック(バックスイングで手首を曲げること)をしないで打ちます。
アドレスはインパクトの体勢でもあるのです。
インパクトをイメージしたら、両手首と下半身を固定して、パッティングの要領で打てばOKです。
アドレスでの「y字」の形を保ったまま、インパクトを再現することがランニングアプローチの一番のポイントとなります。
手をこねると「y字」が崩れるので注意が必要です。
手で上げないように体の回転を使ってテークバックしましょう。
手首の角度が変わってしまうと距離感も合いにくく、ダフリやトップの原因になります。
そして、体重移動をしないで打ちます。
左足に6、7割かけた体重をそのまま、変化させずに打ちます。
フィニッシュも同じように手首の角度を変えないようにしましょう。
藤田寛之流!ミスしないアプローチ
藤田寛之プロが「ミスしないアプローチ(動画)」において、構え方、打ち方、リズムなど、アプローチの基本を教えています。
基本的なことですが、多くの人ができていない部分でもありますので、アプローチが苦手の方は、ぜひご覧ください!
出典:Yamaha Golf
初心者でもできるランニングアプローチの打ち方
ランニングアプローチには、もう1つの打ち方があります。
それが「ヒール浮かせ打ち」です。
パッティングと同じグリップで、クラブフェースのヒール側が浮くように、クラブを吊り気味に構え、パターと同じようにストレートトゥーストレート軌道でパターのように打つアプローチです。
深堀圭一郎プロがこのランニングアプローチの打ち方を教えています。
ポイントは3つ。
- グリップの握り方をパターと同じ握り方にする。
- ヒール側を上げてパターの時と同じように構える。
- ストロークはパターと同じようにストロークする。
要するに、パターとランニングアプローチは同じ打ち方でクラブが違うだけです。
特別な打ち方ではないですから誰でも簡単に習得できます。
手首をコネたり、下半身を動かしたりせず、両手にヘッドの重みを感じながら、一定のリズムでスイングしましょう。
ヒールを浮かせて、トゥを立てるように構えると、クラブヘッドが地面に接地する面積が狭くなり、ディボット跡や芝のはげたベアグランドのような悪いライでも、ザックリとダフる心配がありません。
冬から春にかけて、芝が薄くなっているところからは、このランニングアプローチを覚えておくとスコアーメイクに役立ちますよ。
出典:SankeiNews
アプローチはどのくらい寄れば成功と考えるか!
ランニングアプローチはもちろん、アプローチ全般にいえることですが、「どのくらいまでピンに近づけばOKとするのか?」は、人によって様々ですが、「2パット圏内によればまずは成功」と考えましょう。
2パット圏内とは、一般的には5~6メートルぐらいでしょうか。
アプローチはスコアを作るのにとても大事なショットですが、ベタピンに寄せようと思えば思うほど、リキんだりして、ザックリやトップの大きなミスをしがちです。
あまり自分にプレッシャーをかけすぎずに、まずはピンから4,5メートル以内によれば成功と考えましょう。
気楽に考えたほうが結果は上手く行ったりするものです。
アプローチを1パット圏内に寄せる方法
では、さらにレベルアップして1パット圏内を目指すにはどうすればいいでしょう。
1パット圏内とは1ピン以内と想定します。
ランニングアプローチを成功させるコツとしては、カップよりも「落としどころに意識を集中することが大切」です。
よりカップに寄せるためには、自分で決めた落としどころにキャリーして、あとどれぐらい転がってカップに寄っていくのかを、素振りを何度かしてさらにイメージをもっと固めることが大切です。
弾道の高さ
1パット圏内に寄せるためには、弾道の高さをより意識しましょう。
PWを例にすると、ライの状況によって多少変化はしますが、だいたいキャリー1ヤードにつき10センチくらいの高さになると思いますが、
ですから、3ヤードキャリーさせるのであれば、30センチの高さで飛んでいくことをイメージしてください。
きっちり高さを測るわけにはいきませんから、あくまでもイメージで十分です。
特に、アベレージゴルファーは高さをほとんどイメージしない人が多いと思いますので、「キャリー」と「高さ」をイメージするだけでも、結果は大きく違ってきます。
しっかり打てれば、クラブのロフト角で勝手にボールは上がっていきますので、クラブを信じてしっかり打ってみてください。
また、ロフトのない7番アイアンなどではあまり高さを考えないで、パターのイメージだけのほうがうまくいくかもしれません。
弾道のスピード
次は、ボールの飛んでいくスピードです。
一般の多くのアマチュアは、プロのようなふわっと上がるアプローチへの憧れがあるためか、ゆっくり、柔らかく飛んでいくイメージを持っていると思われます。
もし、距離感が合わない、と悩んでいる人は、もっと勢いよく飛び出す、転がるイメージを持ってみてください。
トップしたり、オーバーするのが怖いと思っている人も多いと思いますが、前述したとおり、落としどころに意識を集中して、しっかりボールを捉えることに専念しましょう。
それに加えて、インパクトで緩まない、しっかりとクラブヘッドをボールにぶつけていく、ということも同時に意識してください。
「しぐさ」で柔らかさを出さない
ランニングアプローチでオーバーするのを怖がっている人の特徴として、打つしぐさで柔らかさを出そうとしている人がいます。
これも、プロのように「ボールを運ぶ」というようなイメージがあるからなのでしょうが…、
「それは結果的にそう見える」
ということなので、まずは「しっかりインパクトする」ことを最優先に練習してください。
パットとの合わせ技として考える
アプローチが上手くなるために、アプローチとパットとの合計ストロークで考える、ということも必要です。
パターの練習もしっかり行って、例えば2メートル以内は大丈夫、という自信が持てたとしましょう。
そうなれば、アプローチでもそこそこ寄ればいい、という安心感にもつながり、アプロ―チでの緊張やリキみが取れ、結果的にスコアアップにつながります。
ランニングアプローチを成功させるコツ
転がして寄せるランニングアプローチといえども、最初の打ち出しは多少ボールが上がります。
アドレスに入ると、どうしてもピンに意識がいきがちになりますが、 落とし場所を明確に決めてから、ショットに臨まないとアプローチは成功しません。
カップよりもボールの落としどころに意識を集中することがアプローチを成功させるコツです。これは、すべてのアプローチに共通です!
どのくらいキャリーさせ、どのくらい転がすのかをイメージして、「だいたいあの辺りにボールを落とせばいい」という場所に意識を集中しましょう。
カップを見てアプローチするよりも、その方が寄る確率が断然高くなります。
距離感がイメージできないままアプローチしてしまうと、バックスイングが大きすぎたり、インパクトが緩んだりすることで、ダフったり、トップしたりします。
アドレスに入る前に素振りでスイングイメージをつくることがアプローチを成功させるうえでは必要です。
そして、アプローチのふり幅は左右対称。左右対称の素振りでイメージを作りましょう。
アプローチのスイング幅は、常に「左右対称」です。
両手にクラブヘッドの重みを感じながら、打ち急がずに一定のテンポでスイングし、アドレスでの右手首の角度をスイング中キープしておくという意識を持てば完璧です。
藤田寛之流!ミスしないアプローチ
アプローチやパターなどのショートゲームに定評のある藤田寛之プロ直伝のミスしないアプローチ方法です。基本的なことですが、非常に重要なことを教えています!
出典:Yamaha Golf
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以上「ランニングアプローチのコツ」をご紹介しました。
このほかにも…、
- アプローチでザックリしてしまうあなた
- グリーン周りを行ったり来たりしてしまうあなた
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