「さっきまで調子が良かったのに・・・、ヤバい!大たたきがとまらない・・・」
ラウンドでは、そんな経験をもつゴルファーも多いはず。
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ゴルフとは、朝に自信を与えるかと思えば、 夕べには自信を失わしめるゲームである。
~ ハリー・バードン ~
それまでよかったショットが、大たたきをしたホールから、途端に悪くなり、なぜかミスショットを連発してしまうのがゴルフの不思議なところです。
そして、「大たたき」をすることで、集中力が途切れてしまえば、さらなる「大たたき」が待っています。
そんな負のスパイラルから脱出するためにはどうすればいいのか?
今回は、ラウンドで一度でたら止まらない大たたきを断ち切るための、ラウンド心得をご紹介しましょう。
もちろん、「ラウンド心得7か条」は、「大たたき」するしないにかかわらず、普段のラウンド前の心得にも通じますので、ぜひ実践してみてください。
パッと読むための目次
大たたきを防ぐラウンド心得第1条
気持ちを切り替える
大たたきをする原因は、ゴルフの技術的なことというよりも、メンタル的な部分や、考え方によるところが大きいのです。
プロゴルフのトーナメントでも、上位選手は連続してボギーをたたかない傾向にあります。
とにかく、プレー中に、ミスが止まらなくなったときは、いったん、「気持ちをリセットすること」が非常に大切です。
気持ちをリセットし、メンタル面で落ち着くことができなければ、「正しい考え方」にすら頭が働かなくなるでしょう。
過ぎた失敗は忘れ、目の前のショットに専念し 次のチャンスに賭ける 。
~ ジャック・ニクラス ~
「緊張する朝一のティーショット」
「情けないミスを繰り返した後」
この様な時に、気持ちを落ち着けるための方法として有効なのが「呼吸法」です。
呼吸法には様々なものがありますが、ここでは、「数息観という天台宗の瞑想法」を1つをご紹介します。
「数息観」とは、心の中で数を数えながら呼吸にだけ専念することで、雑念を払い、心を落ち着かせる修行法のひとつです。
本来は、座禅を組んで行うものですが、ゴルフプレー中でも、心を落ち着けるには、非常に有効なh農法です。
数息観のやり方は、ゆっくり息を吸って吐いてまでを1として、これを10まで数えます。
全ての意識を「数を数えることに合わせた呼吸」に向けます。
10回の呼吸だけで、プレー中の気持ちを切り替えるのには、効果抜群ですので、ぜひお試しください。
プレー中に時間がないときには、3~5回の呼吸だけでも、気持ちを落ち着けるには、十分効果はあるでしょう。
ゴルファーの最も崇高目的は 人を驚かすようなすばらしいショットではなく ミスをひとつひとつ着実に減らしていくことである。
~ ジョン・ヘンリー・テイラー ~
大たたきを防ぐラウンド心得第2条
見栄をはらない
ちょっとした見栄が、ゲームを台無しにする。
~ アーノルド・パーマー ~
「寄せたい、入れたい、飛ばしたい」そんな欲望がゴルフでのミスを招きます。
コンペでの朝一のティーショット、みんなが見ているで「ナイスショットを打ちたい」と考えるのは、見栄でしかありません。
「ティーショットでドライバーを持たないのは恥ずかしい」と考えるのは、見栄でしかありません。
ミスショットした後に、恥ずかしがったり、悔しがるのは、「自分は普段はもっといいゴルフができるんだ」というアピールであり、見栄でしかありません。
僕は常にプラス思考ですから、失敗しても気にしません。
ゴルフの神様が「おまえ下手だからもう一回やれ」と言っているんだなと、そんな風に思いますね
~青木 功~
そんな見栄を捨て、「ゴルフは上がってナンボ」です。
見栄を捨てることができるだけで、あなたのスコアはグーンとよくなります。
大たたきを防ぐラウンド心得第3条
できないことはやらない
練習場で打ったこともないようなショットを本番でやってみようとすることなど、きちがい沙汰だ。~ デーブ・マール ~
たとえば、林の中から脱出するために、低い球を打つとか・・・、
グリーン周りで、球を高く上げるロブショットのようなリスキーなアプローチショットを選択するとか・・・、
時には、一か八かが成功することはあっても、次が続かない。
難しいことをやろうとすると、結局、さらなる深みにはまるというのが、「大たたき」となる大きな原因です。
当たり前ですが、練習場でできないことは、本番ではできません。
その当たり前ができていないのが100切りできないゴルファーなのです。
林に入った時点で1ペナルティーと考え、グリーンが直接狙えないのであれば、素直に横のフェアウェイに出すという選択を、グリーン周りからはパターなど確実にグリーンに乗せるクラブ(ピンに寄らなくても確実にグリーンに乗せることができるクラブ)を選択してください。
2015年の全米オープンでタイガーウッズが1ラウンド「80」の大たたきをするなど、超難関コースをラウンドした時の松山英樹プロの言葉です。
ビッグスコアを狙うと痛い目にあう。
一つでもコツコツとパー、バーディを重ねてボギーを打たないゴルフをしていきたい
~松山 英樹~
無理をせずにボギーを打たないこと、つまり、この言葉を、100切りを目指すあなたに当てはまれば、「コツコツとボギーやダブルボギーと重ねて、トリプルボギー以上を叩かないゴルフ」ということになるでしょうか?
コツコツとトリプルボギーを打たないゴルフを続けた先に100切りがあります。
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大たたきを防ぐラウンド心得第4条
イライラしない・くさらない
ゴルフでは、怒りは最大の敵である。
~ノーマン・フォン・ニーダ~
イライラしない、くさらないためには、「自分にプレッシャーをかけない」ことが重要です。
ゴルフのプレー中に、イライラしたり、くさったりするのは、「普段はもっといいプレーができるのに・・」とか、「このホールではパーを取りたい・・・」とか、自分に過剰な期待をしているからこそ生まれる感情です。
100切りできない人に限らず、ゴルファーはみな、とにかく自分自身にプレッシャーをかけ、自分自身に期待しすぎる傾向にあります。
「OBあそこに入れちゃいけない」と思いすぎたり、「目標スコアを達成するには、これ以上スコアを打てない」と自分自身を縛る・・・。
それでは、余計に身体が硬くなり、いいプレーができなくなって当然なのです。
私は1ラウンドに3つか4つのミスをするものと あらかじめ覚悟している。
それゆえにミスを してもくさらないのだ。
~ ウォルター・ヘーゲン ~
大たたきを防ぐラウンド心得第5条
集中力をアップする
細かいものを見つめる
「プロゴルファーがグリーン上でボールをじっと見つめている・・・」
そんなシーンを見たことはありませんか?
人間は一点をみつめると集中力が増すという特性があります。
なので、なにか細かいものを凝視するのは、集中力を高めるには効果的です。
この方法は、「このパットを入れればパーだ!」という先走った気持ちを、いったん外に向けることで、あまたの中を切り替えるのにも有効です。
ボールのディンプル(くぼみ)でもなんでもいいので、じっと見つめて意識を外に向け、集中力を高める方法は、大たたきを断ち切るには、とても有効です。
プレショットルーティン
落ち着いた気持ちでプレーするには、いつもと同じ動作を、同じタイミングで行うことが大切です。
プロゴルファーは、当たり前のように行っているショット前の準備動作(プレショットルーティン)を取り入れることでは、大たたきの負のスパイラルから抜け出す方法の1つでしょう。
プレショットルーティンを行うことで、高い集中状態をつくれるようになります。
プレッシャーって絶対かかりますよね?
「プレッシャーの克服する方法って何ですか?」ってよく聞かれるんですけど、実はそういったものは無いんです
~藤田 寛之~
大たたきを防ぐラウンド心得第6条
クラブ選択を考える
確実に前に進むクラブを持つ
大たたきをするゴルファーに共通することが「ミスを取り返そうとする」こと。
ティーショットをミスした後に、そのミスを取り返そうと深いラフにもかかわらず、フェアウェイウッドで距離を稼ごうとする・・・
林に打ち込んだのに、グリーンに乗せようとする・・・
これらは、大たたきをする人の特徴です。
そんな状況の時に使うクラブは、あなたの一番得意なクラブを持ってください。
つまり、ティショットでチョロなどのミスをしたときは、一番得意なクラブが9番アイアンならば、たとえロングホールの2打目でも、9番アイアンでセカンドショットを打つということです。
ティーショットをミスした後は、「イライラ」したり、「恥ずかしい」という気持ちがあったり、後続の組が来ないうちにセカンドショットを打とうとしたりして、リズムが早くなったりと、決して、いい状態ではありません。
そんな時は、確実に前に進むクラブを持つことです。
とにかく、確実に前に進むクラブやミスする確率が一番低いクラブを持てば、ミスショットを上塗りするリスクは、確実に減ります。
大きめのクラブを持つ
ミスショットした後に限らず、ゴルフではナイスショットを期待せず、大きめな番手で余裕を持って打つことが必要です。
ピンを狙ったり、グリーンに乗せたいアイアンショットでは、方向性だけでなく、正確な距離感も求められます。
グリーンまで150ヤードという状況で、あなたの7番アイアンでのナイスショットの飛距離が150ヤードであれば、あなたは当然7番アイアンを選ぶでしょう。
でも、最高のショットが出る確率はどれくらいですか?
アベレージゴルファーなら、おそらく10回に1回そのショットが出るかどうかです。
となると、残りの9割を考えると結果的に小さめのクラブを選んだことになるということです。
「ナイスショットを打たなければ、グリーンに乗らない」というプレッシャーの中で打った場合と、余裕のあるクラブで安心感を持って、リズム良くスイングした場合では、どちらが好結果になるかは明らかでしょう。
へんに見栄を張らずに、十分届くという安心感を持てる1番手大きいクラブを持って、ゆったり打つということを実践してください。
アマチュアのアイアンショットのミスは、オーバーするよりもショートする方が圧倒的に多い。
ゴルフスイングは80%くらいのゆったりしたスイングが好結果をもたらします。
~藤田 寛之~
大たたきを防ぐラウンド心得第7条
スコアを設定する
スコアを修正する
ミスショットした時に、大事なことは、そのホールでの目標スコアを修正することです。
たとえば、ティショットで大きなミスをしたら、そこから挽回しようと考えるのではなく、なんとか「ボギー」か「ダブルボギー」に収めるにはどうすればいいのかを考えるということ。
そのための狙い所を定めて、確実にボギーか最悪でもダブルボギーでおさめるクラブやショットを選択することができれば、大たたきは確実に防げるでしょう。
だって、ミスしても時間は戻せないでしょう。
打った瞬間から戻せない。10をたたいても、消せない。
だから、タラレバとか嫌いなんです
~藤田 寛之~
目標スコアを設定する
ラウンド中の流れが良くなくなり、大たたきのホールが続くようにならないためのコツとして、ラウンド前からホールごとに目標スコアを設定することも有効です。
ホールハンディを目安に、たとえば、「スタートホールはボギーでよしとし、距離の長いパー5の2番はダブルボギーでよしとする。」というように、あなたのレベルに応じた目標スコアをあらかじめ立てておくことと、大たたきをしても想定内!あわてずに次のホールに進むことができるのです。
スコアカードのつけ方を工夫する
大たたきした悪い流れは、いったんリセットしたいものです。
気持ちをリセットするのに、おススメの方法は、
「3ホールごとに、スコアを区切る」
例えば、100切りを目指す人であれば、ハーフで13オーバーまでは許されます。
つまり、3ホールで3~4オーバーまではOKということになります。
スコアが崩れてきても、3ホールで区切れば、また次の3ホールで頑張ろうという気持ちの切り替えができます。
大たたきを減らす!ラウンド心得まとめ
いかかでしたでしょうか?
あなたが「大たたきする原因」が少しでもお分かりいただけたでしょうか?
最後に、ゴルフでの「大たたきを減らすためのラウンド心得7か条」を端的にまとめた青木功プロのお言葉をお伝えしたいと思います。
私はいつも自分に4つのことを言い聞かせています。
「耐えること」、「やり遂げようとする気迫を失わないこと」、「失敗は忘れ、常に次の手を考えること」、そして、「素早い気分転換」
~ 青木 功 ~
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