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ティーショットの位置
意外に、多くのアマチュアゴルファーが理解していないのが、「ティショットの位置」です。
まずは、ティーショットは、どこから打つのが正解なのでしょうか?
基本的なルールからご説明します。
ティーショットの区域とは?
ティーショットは、ティーグランド(正しくは、ティーインググランド)と呼ばれる区域から打たなければなりません。
「ティー マーカー」とは、ティーアップする区域を決めるポイントのことです。
2つ1組となっていて、レギュラーティ・レディースティ・バックティなどによって、色分けがされています。
使う人 | ティーマーカーの色 | 呼び方 |
男性 | 白 | レギュラーティ |
女性 | 赤 | レディースティ |
上級者・競技用 | 青 | バックティ |
ティーマーカーは、球体のモノもあれば、木を伐採したようなものもあれば、灰皿代わりになっているものもあります。
この2つのティー マーカーの外側を結んだラインから後方に2クラブレングス以内の区域の内側にティーアップしなければなりません。
アマチュアゴルファーによくあるのが、このティーマーカーの外側を結ぶラインより、さらに外側にティーアップしてしまうケースで、通称「でべそ」と言われるものです。
これは、ティーグラウンドの区域外からプレーとなり、2打罰になります。
まあ、本気で「でべそだから2打罰ね。」と言ってくる人は少ないでしょうが、中にはルールに厳しい人もいるので、しっかりティーマークを結ぶラインより内側にティーアップしましょう。
ティーマーカーがフェアウェイに対して、まっすぐになっていホールなどは、片方のティーマーカーだけを見ていると、でべそをしてしまいがちなので注意が必要です。
「2クラブレングス(クラブ2本分の長さ)」とは、どのクラブを基準にするかというと、一番長いドライバーと考えて良いでしょう。
ドライバーの平均的な長さは46インチくらいですから、その2本分で2m30㎝くらいでしょうか。
これが、ティーショットの区域内となります。
スタンスもティショットの区域内にとらなければならない?
ティーインググランドの区域内にしなけらばならないのは、ティーアップです。
区域内にティーアップしさえすれば、スタンスは、ティーショットの区域から出てもルール上OKです。
ティーショットのルール
ティーショットには、様々なルールがあります。
そのルールの中には、知っていると得をするようなルールもあるのです。
知っておいた方がいいティーショットの詳しいルールはこちらで紹介しています。
成功率を高める!ティーショットの位置
ティーショット成功のコツは、ティーグランドを上手く使うことです。
ティーショットの位置で注意すべきポイントをお教えします。
ティーグランドに立ったらすべきこと
あなたは、ティーグランドのどの位置にティーアップしていますか?
「だいたい真ん中あたり・・・」という人は、スコア的に、とても損をしています。
まずは、それぞれのティーマーカー側からファアウェイを見てみましょう。
左のティーマーカーから見た景色と、右のティーマーカーから見た景色では、全然違うことに気づくでしょう。
ホールロケーションによっては、右からの景色はすごく広がって見えるけど、左からの景色は、木や森で視界がとても狭く見えることもあります。
このティーグランドからの見た目の違いは、ティーショットの成功率に大きな差を生みます。
ティーグランドに立って大切なことは、「視界を広く保つこと」です。
ティーグランドに立ったら、2つのティーマーカー側からフェアウェイを見て、フェアウェイが広く見える場所を見つけることをおススメします。
ティーアップの位置によって、前方の木がスタイミーになってしまったり、フェアウェイが実際よりも狭く見えたりする場合があります。
ティーマーカーの方向に騙されるな
ティーショットは、2つのティーマーカーの間から打ちますが、この左右のティーマーカーが向いている方向が狙うべき方向になっていないホールが多くあります。
つまり、「ティーマーカーは常にフェアウェイセンターやピンの方向を向いている訳ではない!」ということです。
ホールによっては、わざと、ティーマーカーが右や左の方向を向いていたり、微妙な起伏がある場合があります。
これに惑わされて、ミスショットとなることもかなりあるのです。ティーマーカーの向いている方向に真っすぐ打ったら、OBに・・・、なんてこともあり得ますので要注意です。
ですから、ティーグラウンドでは、必ず後方からそのホールの状況を確認し、目標ラインに対してスクウェアなアドレスを取るようにすることが大切です。
ティーグラウンドは平らじゃない?
アマチュアゴルファーは、漠然とティアップします。
ティーグランドは、ゴルフコース内で唯一打つ場所をゴルファー自身が選べるエリアです。
ティーグランドを平らな場所と思っている人も多いようですが、実は、そうでもありません。
ゴルフ場の管理面から、ティーグランドの「水はけ」を良くするために、あえて微妙な傾斜を作っていたり・・・、
ゴルフ場の経営面から、スムーズにプレーを進行させるために、ゴルフ初心者がなるべくスライスしないように、あえて左足上がりの傾斜をつけたりしていたり・・・、
なので、微妙につま先上がりだったり、左足上がりだったり・・と結構凹凸があります。
ティーショットを成功させるためには、まず、足場の良い場所、足場が平な場所を探すような癖をつけましょう。
また、どうしても、スライスさせたくないとき、スライスのミスが多い人は、あえてつま先上がりのライを見つけて、その場所でティーアップするのも、一つのコースマネージメントと言えるでしょう。
ティーグランドを目一杯使う
ティーグランの区域内にティーアップすれば、スタンスはどこにあってもルール上問題ありません。
ショートホールで中途半端な距離を何番アイアンで打つか悩んでいる人がいます。
「7番アイアンだと大きいけど、8番アイアンだと小さい」
そんなときは、大きめのクラブを持って、目一杯ティーグランドの後ろまで下がりましょう。
2つのティーマーカーの外側を結ぶラインから、2クラブレングスまでは後ろに下がっていいのです。
いつもティーグランドの一番先で打っている人には思いつかない発想でしょう。
ティーマーカーをスイング補助に使う
ティーショットを行う際に、ティーマーカーを使うことも、ティーショットを成功させる秘訣の1つです。
たとえば、右サイドはOBが浅く、左サイドは斜面が受けているホールでのティーショット。
左サイドへのミスはOKでも、右サイドに打ち込むことは、絶対NGの状況です。
そんな時は、2つあるティーマーカーのうち、左側にあるティーマーカーに左足のスタンスをくっつけてティーアップします。
そうすることで、ダウンスイングで左へスウェーが抑えられ、左への回転が止まりやすくなるため、ヘッドが返って、フックが出やすくなります。
ティーマーカーをスイング補助に使うことで、絶対に右には打たないスイングができるようになります。
狭い側に立って、広い側に打つ
例えば、左ドッグレッグのコースがあって、右サイドは広いけれど、最短ルートの左サイドぎりぎりは狭く、左に引っかければ、すぐにOBゾーンだとします。
このようなホールの場合は、ティーマークの一番左にティーアップして、右サイドのフェアウェイの一番右くらいを狙います。
こうすることで、左サイドのOBゾーンを視界から消すことができます。
つまり、ティーショットでまずすべき立ち位置を考え、景色を見た時に、広い方(安全ルート)を狙って打っていく方法です。
実際にティグランドの右端と左端に立ってみると、心理的なプレッシャーの度合いが違うことが分かります。
フェアウェイが狭いサイドや、OBゾーンが近いサイドと同じサイドにティーアップし、反対の広いサイドを向くことで、狭いサイドが視界から消えるので、プレッシャーを感じず、安心して打つことができます。
ゴルフというのは面白いもので、「ああ・・左サイドはOBが近いな・・」などと、嫌なイメージを持つとボールはその方向に行ってしまうものです。
あなたも、似たような経験があるのではないでしょうか。
ティーグラウンドの使い方によっては、あなたの嫌なイメージを消すこともできるのです。
曲るボールをうまく使う
「練習ぎらいはゴルフがうまい!」の著者であり、ゴルフのハンディキャップもプラス1のスゴ腕をもつ佐久間馨さんは、こう言っています。
ティーグランドに立ったら、どちちに曲げようか、と考えます。
その方がずっと簡単でパーセーブできる確率が高いからです。
~ 佐久間 馨 ~
ハンディプラス1の腕前でも、まっすぐなボールを打つことはできないのに、多くのゴルファーは、ティーグランドの真ん中にティーアップし、フェアウェイの真ん中を狙っている・・・。
「ボールは必ず曲がる」という前提で打つならば、フェアウェイ真ん中を狙うのは安全ではありません。
どういうことかというと・・、
フェアウェイの幅が50ヤードあったとしましょう。フェアウェイの真ん中を狙った場合、ミスした時の許容範囲は左右25ヤードしかありません。
ちょっとスライスやフックしただけで、25ヤードくらいは簡単に曲がってしまいますが、左右どちらかのサイドから「どちらかに曲がる前提」で狙えば、フェアウェイの50ヤードの幅全部が許容範囲になるということです。
曲げるショットはフェアウェイの幅を倍に広げる
~佐久間 馨~
これが「佐久間理論」です。
ボールは曲がって当たり前、だから、まっすぐなボールで攻略しようと思わないことです。
スライスを持ち球にしている人は、ティーグランドの右端にティーアップし、フェアウェイ左サイドを狙っていきましょう。
仮に、そのまままっすぐ飛んで行ったとしても、フェアウェイ左サイドにナイスショットです。
想定通り、スライスしたならば、50ヤードも右にスライスするようなボールを打ったとしても、右サイドにボールは残ります。
フッカーはその逆。
ティーグランドの左サイドにティーアップし、右サイドを狙って打てば、50ヤードもフックするようなショットを打ったとしても、あなたのボールは左サイドに残ります。
ただし、この対角線を狙う際に、注意すべきポイントが1つだけあります。
たとえば、ティーグランドの右端にティーアップし、フェアウェイ左を狙うときに注意してほしいこと。
それは、左サイドを狙っているつもりでも、実はスタンスだけオープンになっていて、肩はフェアウェイセンターを向いてしまうこと。
こうなると、スライスを打つためのカット軌道のアドレスができあがっているので、そのまま大きく曲がって、右の危険エリアに一直線ということになりますので、注意してください。
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以上「ティーショットの位置7つのポイント」をご紹介しました。
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