バンカーショットは、最もやさしいショット である。
なぜならボールを打たなくていいのだから。
~ ジャック・バーク ~
・・・とはいうものの、「バンカーショットは苦手」というゴルファーはとても多いです。
事実、プロゴルファーは、ラフからのアプローチよりバンカーショットの方が転がりを計算できる分、ピンに寄る確率は高いといいますが、アマチュアゴルファーの中には、「失敗する」という恐怖心しかない人も多いのではないでしょうか?
ところで、あなたは、どのようにバンカーショットしてますか?
アドレスは、肩幅より少し広めにオープンスタンスに構えて、ボールの位置は、左足の前にセットし、フェースを開き、コックを使いながら、クラブをアウトサイドインの軌道で振っていく・・・、よくレッスン書に書かれている基本ですね。
極端にアウトサイトインのカット打ちをしようとすると、インパクトからフォローにかけて左ひじが引けてしまい、ミスショットの原因になります。
~藤田 寛之~
初心者には初心者の打ち方があります。
ゴルフ初心者でもバンカーから一発で脱出できるバンカーショットの打ち方をお教えしましょう!
パッと読むための目次
初心者でもできるバンカーショットの打ち方とは?
一般的なバンカーショットはこう打てとレッスンされます。
スタンスはオープンに構え、ボールは左足前に置き、アウトサイドインの軌道でカット目にショットする
このようなバンカーショットの打ち方は、バンカーのアゴが高くて、ボールを高く上げたいときや、ピンが近くてしっかり打っても距離が出ないようにしたいときなどには有効なテクニックになりますが、初心者には難しい打ち方ですし、ミスする確率も高い打ち方であることも事実です。
バンカーショットで絶対にやってはいけないミス、「バンカーから出ない」ということと、もう一つは、「バンカーショットがホームラン」になってしまうということ。
バンカーから一発で出して、2パットでおさめることができれば、大たたきにはなりません。
だから、100切りを目指すなら、いや、平均的に90台でまわれるアベレージゴルファーであっても、バンカーを苦手としている人なら、まずは、バンカーから1発で脱出することが優先です。
脱出するだけなら、そんなに難しいことはありません。
初心者でもバンカーから脱出できるアドレスと打ち方があります。
それは・・・、
通常のスタンスで構え、ボールは左足かかと線上にする。
要するに、通常のスタンスでボールを左足前に置くだけでOKです。
ボールの位置を左かかと線上にするのは自然にダフれるアドレスにするためです。
バンカーは、足場が不安定なので、しっかり安定させるため、両足を砂地に固定するように埋め込みましょう。
スイングも、スタンスどおりの通常のスイングをして下さい。コックを早めに行うとか、アウトサイドにあげ、カット軌道で打つとか考える必要はありません。
サンドウェッジはロフト角が56~58°もあるので、普通にスイングするだけボーは勝手に上がります。
バンカー恐怖症の人は、まずは、シンプルな方法で、バンカーから出すコツを覚えましょう。
20~30ヤードのバンカーショットのスイングの大きさは、フェアウェイから60~70ヤードくらいの距離を打つショットと同じくらいのイメージでいいでしょう。
フェースを開いてオープンスタンスは、バンカーショットの基本ではない。
~中井 学~
小林浩美式バンカー脱出法
この方法は、日本女子プロゴルフ協会会長の小林浩美プロがおススメする簡単にできるバンカー脱出方法です。
バンカーで、足場をしっかり安定させるため、両足を砂地に固定するように埋め込みます。
この時、両足を「いつもよりさらに深く砂の中に埋め込む」ようにします。
そうすることで、ボールの位置は、足場より高くなります。
足場の方が低くなるということは、「ボールの手前をダフりやすくなる」ということです。
とても簡単な方法ですが、バンカー脱出には有効な方法ですので、ぜひ取り入れてみてください。
バンカーショットは「適当」でいい
バンカーショットはエクスプロージョンショットとも言われ、ボールを直接打たず、ボールの手前の砂を爆発させるという特殊なショットです。
なので、バンカーショットでは、「ボールの手前2~3cmのところにヘッドを入れる」とかレッスン書には書かれています。
でも、ボールの手前2~3cmの地点を狙ってクラブヘッドを正確に入れるなんて無理です。
そのような精密機械のような動きは、相当な上級者でも難しいことです。
そんなぎりぎりのところを狙うと直接ボールをヒットし、ホームランのミスが出やすくなります。
なので、手前数cmとかでなく、ざっくりとボールの手前でOKです。
ボールの周りの砂をサッと払い打つくらいの感じでスイングしてください。
バンカーショットは”アバウトな感覚”でいい
~ 中井 学 ~
バンカーショットは、鋭角的に上から打ちこもうと意識すると、ヘッドが砂に深く入りすぎてしまいますので要注意です。
バンカーショットちょっとだけ応用編
通常のスタンスで、通常のフェースの向きで、通常のスイングでも、ボールは上がりまし、バンカーから脱出は可能ですが、「どうしてもザックリしてバンカーから脱出できない人」や「どうしてもホームランを打ってしまう人」は、ちょっとだけ打ち方を工夫するだけでバンカーショットの成功率が上がります。参考にしてみてください。
ザックリしてバンカーから脱出できない人
通常のスタンスで通常のスイングでOKですが、ザックリしてしまう人の多くは、1つだけ試してみましょう。
それは、フェースを開くことです。
フェースを開くのはバンスを利用しやすくするためです。
バンカーから脱出できない人の多くは、鋭角的に上から打ちこもうと意識しすぎて、ヘッドが砂に深く入りすぎてしまう傾向にあります。
中井学プロの基本からは、外れますが、少しフェースをひらくことで、そんなミスが少なくなります。
バンカーショットは「バンス」を使います。
バンスを使って、ヘッドが砂にめり込まないようにすることが大切です。
サンドウェッジのクラブソールの部分、他のクラブよりも丸く、膨らんでいるはずです。これを「バンス」と呼びます。
サンドウェッジ特有のバンスを利用することがバンカーを簡単にするポイントです。
フェースを開くことで、バンスが使えるようになり、クラブヘッドが砂の中にもぐりこんでしまうのを防いでくれるのです。
クラブヘッドを砂に打ち込めば脱出できると思って、上から思い切り打ちこんで終わりの人がいますが、それは間違いです。
「バンスを使う」とは、ソールの部分をボールの下に打ち込んで振り抜くイメージです。
このバンスを使うということが、ザックリなどで、バンカーから脱出できない人はできていません。
まずは、怖がらずに、「フェースを開き、バンスを使う」ことを覚えましょう。
フェースをピンに向けそのままフェース面を上に向けるように開きます。
フェースを開けば、リーディングエッジが目標(ピン)方向より右を向きますが、それでOKです。
フェースを開くときは、グリップしてから開くのではなく、フェースを開いから、そのフェースに合わせて、グリップを握るようにしてください。
バンカー恐怖症の人は、難しく考えずにアプローチショットの感覚で打ちましょう
~藤田 寛之~
バンスを使う練習
バンスを使う練習は、バンカーでなくても、ゴルフ練習場でできますし、ボールを打たなくてもできます。
練習場の打席の足場は、ゴムマットになっているところが多いと思います。
このゴムマットの上で、バンスを使う練習をします。
サンドウェッジのフェースを開き、バンスから着地するように何回か素振りをします。
そうすると、クラブのソール部分がゴムマットに擦れ、ゴムの跡がつきます。
このゴムの跡が、バンスの部分につくようになれば、バンスが効いている(上手く使えている)ということになります。
このゴムの跡が、リーディングエッジについている人は、バンスが上手く使えていないということになります。
バンスにゴム跡をつけるコツは、ハンドレイト(手よりもクラブヘッドが先行した構え)のアドレスで構えることです。
ハンドファーストに構えていては、バンス部分にゴムの跡をつけることはできません。
- ボールは左足かかと線上にセット
- フェースを開く
この2つを行うことで、ハンドレイトのアドレスは自然とできます。
ハンドレイトに構えると、リーディングエッジが浮き上がり、トップするように感じると思いますが、この構えこそが、バンカーショットのアドレスです。
今まで、クラブヘッドのリーティングエッジを上から叩きつけるように、打ち込んでいた人には、すご~く違和感があるスイングに感じるでしょう。
まずは、ゴルフ練習場のマットの上でいっぱい素振りをして、試してみてください。
ホームランを打ってしまう人
通常のスタンスで通常のスイングでOKですが、バンカーからホームランが多い人は、1つだけ試してみましょう。
ホームランの原因は、直接ボールを打ってしまうところにあります。
バンカーショットはダフらせることが重要です。
ホームランの対策は、しっかりとダフらせることです。
ダフらせるために大切なことは、通常のアドレスよりボールから少し離れることです。
ボールから離れて構えることで、アドレスがハンドダウンになり、インパクトでは、ボールの手前にフェースが入りやすくなります。
そして、下半身をどっしり構えてください。
砂場に足をめり込ませ膝を曲げることでボールをダフらせやすくなります。
下半身をどっしり構え、曲げた膝は、フィニッシュまでそのままにして打つのがポイントです。
バンカーショットがホームランになりやすい人は、このボールから離れ、下半身を低く構えることがてきてない人、そしてフィニッシュでの膝(ひざ)が通常のショットのように伸びている人がとても多いです。
【松山英樹プロのドライバーショットとバンカーショット】
「世界の松山英樹プロ」は、ドライバーショットでは、インパクト以降、左ひざは伸びていますが、バンカーショットでは、フォローの段階でも左ひざは伸びていません。
【石川遼プロのドライバーショットとバンカーショット】
石川遼プロもドライバーでは伸びている左ひざが、バンカーショットでは、しっかり左ひざが曲がっていますね。
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以上「1発脱出!バンカーショットのコツ」をご紹介しました。
まとめますと・・・、
- スタンスは通常
- ボールから少し離れ、下半身をどっしり構える
- ボールの位置は左足かかと線上
- フェースを開き、バンスを効かす
- 通常スイングと同じようにスイング
- ボールは直接打たずに、「ボール手前の辺」にクラブを入れる
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