「ゴルフのラウンドで集中力が続かない」
「ショットやパット前に雑念がよぎって集中できない」
「周りの目が気になって集中できない」
今回はそんなあなたに、ゴルフで集中力が続かない原因とその対策、目の前の1打に絶対的な集中を行う秘訣、そして、集中力のおすすめ本についてご紹介していきます。
パッと読むための目次
ゴルフで集中力が続かない原因と対策
そもそも集中力は続かないもの
多くの学校の授業時間が90分であるのは、「人間が最大限集中できる時間が90分」であることに起因しているといわれています。
また、日本棋士会史上初の永世七冠となった羽生善治棋士は、集中力について、こう語っています。
集中力を必要とする将棋の世界においても、長時間、集中力を持続することは不可能なのです。まずは、「人間の集中力は(ラウンド中ずっとは)続かない」ということを覚えておきましょう。
ゴルフはショット前の数十秒で集中すればOKです。その方法は後段でご紹介しています。
大たたきをする
あるホールで大たたきをすると、途端にそれ以降の集中力が保てなくなるアマチュアゴルファーは少なくありません。これは、スコアが悪くなると「今日はだめだ!もういいや」と気持ちが腐ってしまい、プレーがいい加減になることが原因です。
そんな方は、「3ホールごとにスコアを区切ってスコア集計する」、「1ホールごとのマッチプレーを楽しむ」など、気持ちを切り替えることがラウンド中の集中力を持続させるコツとなります。
周りの目が気になる
スタートホールでは、後続の組がすでに準備をしていて、ティーショットを見られることが多々あります。
また、ラウンド中は、前の組のプレーが遅かったりして、プレーの流れが滞り、これまた後続の組にティーショットを見られることになります。このようなときに、周りの目が気になってショットに集中できないゴルファーも少なくありません。
集中できない原因は、ギャラリーの目を気にして、意識が目の前のショット以外のところに行ってしまっているからです。
ではなぜ意識が目の前のショット以外のところ(周りの目)に行ってしまうのでしょうか?
その原因は見栄です。「ミスしたら恥ずかしい」という見栄が集中力を妨げるのです。
伝説のアマチュアゴルファー中部銀次郎さんはこのように言っています。
「見栄はゴルフをへたにする」
~伝説のアマチュアゴルファー 中部銀次郎~
それには、「ゴルフはミスして当然」と思うことです。
「ミスすることは当たり前」と割り切ることで、自分の意識を目の前のショットに戻しやすくなります。
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コンディションが悪い
ラウンド当日において、体調が悪い・考え事(悩み事)があるなど、フィジカル面やメンタル面での不安や心配があると、当たり前ですが、ゴルフに集中することができなくなります。
フィジカル面ならば、ラウンド前の準備等で回避できることも多いので、前日の睡眠はしっかりとるなどの対策をしっかりとることが重要です。
目の前の1打に集中する方法
プリショット・ルーティーン
「プリショット・ルーティーン」とは、アドレスに入る前からショットを打つまでに毎回行う決められた動作のことを言います。
ショットごとに、一定の動作を行うことに意識を向けることで、他のネガティブな不安や疑念など「心の雑念」はもちろんのこと、テクニカルな体の動かし方といった「考え(頭の雑念)」も排除してくれるので、「集中しよう」と思わなくても、ただ、ルーティンをいつも通りに行ってゆくだけで、自然と集中状態に入ることができるようになります。
このプリショットルーティンを、毎回同じ動き、同じリズム、同じタイミングで行うことで、一定のリズムができ、集中力が増すと言われています。
タイガー・ウッズは、「プリショット・ルーティン」についてこう語っています。
集中力を高めるコツはプリショットルーティーンを行うこと!!
プロゴルファーや上級アマチュアゴルファーたちが当たり前のように実践しているプリショットルーティンは、ゴルファーならもはや当たり前の動作なのです。
プリショットルーティンのやり方や注意点などは、【ゴルフのスコアが確実に5打縮まる!イボミから学ぶプレショットルーティン】にまとめてありますので、よかったらそちらを参照ください。
呼吸
呼吸は、精神を落ち着かせるのに、とても効果的です。
吸って吐いての呼吸に意識を向けることで、自然と雑念が排除されていきます。
ティーグランドで順番を待っている間などには、目を瞑(つむ)って行うことができればより一層効果的です。
また、ゴルフスイングにおいては、
- 呼吸を止めないこと
- テイクバックで「吸って」インパクトで「吐く」こと
など、呼吸が飛距離アップのポイントになります。
スイッチ
「長時間集中できるかといったら難しい。」という羽生善治棋士の言葉通り、ハーフで2~3時間かかるラウンドにおいて集中力を持続することは不可能です。
ゴルフにおける集中力は、ショット前のわずか数十秒で十分です。
むしろ、ショット以外の時間は、空を見上げたり、風を感じたり、木々を見たりするなど、ゴルフとは関係ないことに意識を向けることで集中状態から「解放」してあげることが重要です。
そして、再びショット前に集中するときには「ルーティン」を行っていきます。
が、その前に、解放状態から一瞬で集中状態に切り替えるのに有効的な方法が「スイッチ」を入れる方法です。
「スイッチ」とは「この動作を行うときは「集中モード」に入るとき」とあらかじめ自分で決めた動作のことを言います。
(スイッチを押すように、)毎回、毎回ショットに入る前にこの動作を行うことで、脳に「集中」を意識づけるのです。
このスイッチの動作は、「深呼吸をする」、「帽子を触る」など何でも構いません。
ボクの場合は、「ショット後に緩めておいたグローブのマジックテープをしっかり締めなおす」ことで、集中状態に切り替えるスイッチとしています。
迷い
「こう打とう」と決めてアドレスに入った後は、なにより、その一打にすべての集中力を傾ける必要があります。
しかし、アドレスに入ってから、
「あれ!?少し右向いていないかな?」
「このクラブじゃ足りない?」
などなど、どうしても、不安や疑念など「迷い」が生じてしまうゴルファーも少なくないのではないでしょうか。
そのような「迷い」も、集中力がかけてしまう原因です。
そんな「迷い」を消し去る方法を、元女子プロゴルファーの宮里藍選手は、こう説明しています。
それを分けるのが「ディシジョン(決断)ライン」です。
つまり、ボールの後方など「思考ボックス」では、ライン、距離、強さ、イメージなどを決め、どういうパットやショットを打つかをいろいろ考える場所として、「実行ボックス」では、感性を活かしてプレーをすることだけに集中しショットをする場所として捉え、その間にある「ディシジョン(決断)ライン」をあなたなりに決めるということです。
なお、宮里さんは「実行ボックスで迷いが出たら、思考ボックスに戻る」ことをすすめています。
深呼吸したり、リラックスしたり、素振りなどはすべて思考ボックスで、「ディシジョン(決断)ライン」を越えたら、技術的なことは一切考えないことが、世界の宮里流の迷いを消し去り、集中力を高める方法です。
ゴルフの集中力を高めるためのおすすめ本2選
集中力を高める方法をもっと知りたいという方のために、集中力に関するおすすめの本をご紹介します。僕自身、2冊ともとても参考にしている本なので、興味がある方はぜひご覧になってください。
『世界のエリートがやっている 最高の休息法 ~「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』久賀谷 亮著
脳が疲れる理由を科学的に証明し、脳を休めること、脳にたしかな休息をもたらすことこそが、あなたの集中力やパフォーマンスを高める最短ルートであることを教えてくれる本です。
ゴルフはもちろん、ビジネスや日常生活でも活用できる「集中するためのヒント」も数多く書かれています。
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『自分を操る超集中力』メンタリストDaiGo著
YouTubeでも人気のメンタリストメンタリストDaiGoさんが食事、睡眠、場所、運動、時間…などで、日々実行している即効性の高い18の「集中メソッド」を紹介している本です。
これさえ読めば、たとえ疲れたままでもあなたの集中力を劇的にアップさせることができるでしょう!!
「気が散ってしまい、いつも集中が続かない」方はもちろん、「仕事や勉強で毎日疲れている」そんな方は必読です。
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