アマチュアの皆さんは、あまりにも素振りを軽視している
~ 河野 高明 ~
身長162cmという小柄な身体だったため、「リトル・コーノ」の愛称で知られた河野高明プロ。
1969年から5年連続でマスターズトーナメントに出場し、初出場の1969年には13位。1970年には自身最高の12位の躍進を見せました。
素振りはつまらない練習ですが、スコアアップにはとても効果的な練習法なのです。
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パッと読むための目次
自宅でゴルフが上達!室内でもできる素振り7選
体幹素振り
器用に使える腕や手を「振ろう」と考えるから、ナイスショットの確率が落ちてしまうのです。
体幹だけで素振りを行うことによって、腕やクラブが自動的に「振られる」感覚を身につけるのが、この体幹素振りです。
腕や手は体の正面にキープしたまま、テイクバックでは「右向け右」のように胸を右に向けます。反対にフォローでは左向け左のように胸を入れ替えます。
手は「前ならえ」の要領で前に出してもいいですし、両手をクロスして肩に当ててもいいでしょう。この体幹素振りでは、手や腕は使わないという意識が重要です。
腕や手を使わないことで、「体幹部がしっかり捻(ね)じれていること」を実感できます。
テイクバックでは、鳩尾(みぞおち)を右に、トップでは胸がターゲットの反対を向き、インパクトからフォローにかけては、鳩尾(みぞおち)を左に、フィニッシュでは胸が完全にターゲットを指すようにしましょう。
[voice icon=”http://ryo2003.sakura.ne.jp/wp3/wp-content/uploads/2017/04/中井学.jpg” name=”中井 学” type=”l”]私はこの「体幹素振り」をプロはもちろんのこと、アマチュアの方にも推奨しています [/voice]
「ホース」素振り
ホースを使った練習方法があります。
やり方は、いたって簡単。
家庭用のゴムホースを90センチくらいに切ってそれをクラブに見立てて素振りをします。
この練習方法の効果的な点は、クラブのしなりを体感できるところにあります。
やってみるとわかると思いますが、柔らかいものを振るのは、しなりを使うことが大事です。
そして、しなりを使うためには絶対に力んではいけません。
ホースを使って素振りする時に、インパクト以降でスピードが一番速くなるように練習します。
このしなりを体感することで、実際のクラブでもどうすれば、クラブをしならせることが出来るのかを理解することができるはずです。
また、ゴムホースを使って素振りをすることで、トップから切り返しのタイミングを体感することができるのでスイングの改善にも役に立ちます。
2016年日本女子オープンでアマチュア初優勝をした畑岡奈紗プロもこのホース素振りを毎日行っているようですよ。
「下半身だけ」素振り
ゴルフのショットで大切なのは、下半身です。
ほとんどの人は、素振りでも実際のショットでも上半身を意識しているのではないでしょうか。
でも、実際にミスショットをしたときを思い出してみてください。
必ず、下半身が伸びあがってしまっていたり、右ひざが異常に前に出ていたり、ショットを打ち終わった後、腰が引けてしまったり・・と下半身がミスを呼び起こしているのです。
ですから、下半身の動きというのは、ゴルフのスイングを安定させるために非常に重要な部分だと言えます。
室内での練習方法として、下半身だけ素振りをする練習方法があります。
両腕を胸にあてて、前傾姿勢を保ったまま右から左に腰を動かします。
イメージはその場で回転するイメージです。
横の動きではないことに注意しましょう。
これを、反復することでだんだんと下半身の使い方がわかってくるはずです。
つまらない練習ですが、下半身が悪さをする人には効果的な素振りです。
「太極拳」素振り
太極拳素振りと言えば、宮里藍選手が取り入れている練習方法として有名ですね。
超スロートレーニングは、現役時代に岡本綾子も取り入れ、アニカソレンスタムも長期にわたりやっていた練習法です。
1回のスイングに1分以上かけ、できるだけ遅くクラブを振るという練習方法です。
宮里プロのほか、多くのプロゴルファーもトーナメント会場のドライビングレンジでたびたびこのゆっくりスイングをしています。
クラブをスローモーションでおろし、シャフトが地面と平行になったときに、グリップエンドがどこを指しているか確認してみると自分のスイングの傾向が分かります。
~木戸 愛~
家の中で、本気でクラブを振るのは少し怖いですが、この太極拳スイングなら、狭い室内でも何とか出来ます。岡本綾子やソレンスタムは、クラブを持たずに、この素振りを行います。
太極拳スイングのメリットは、自分のスイングの苦手な部分になると同じリズムで振れないという点です。
ゆっくり時間をかけて、スイングしていてもスローモーションから少し早いリズムになってしまったりしてしまいます。
もう一つのメリットは、ゆっくり振ると自分のイメージしたスイングをほぼ再現できるという点です。
なので、スイングチェックには非常に役に立つ素振りになります。
片山晋呉プロなどのコーチであった江連忠プロは、この」「スロー素振り」の効果をこう語っています。
実際にやってみるとわかると思いますが、1分以上かけたスイングしてみると本当にきついです。
一定のスピードを保って実行しようと思うと、各所でどれだけ体に負担がかかっているのかがわかりますし、呼吸も上手く続きません。
下半身はもちろん、腹筋背筋にも力が入るので筋力トレーニングにもなりますし、普段意識していない部分も意識することができるので、理想のフォームを作る練習としてはとても効果的です。
グリップに力が入りがちになります。スロースイングをしている最中は、グリップは緩く握ることを意識してください。
通常のスイングでは意識しづらい細かな動作も、太極拳素振りではしっかり確認しながら行うことができます。次に示すのように、細かい部分の動きを確認しながら太極拳素振りを行うことも効果的です。
テークバック〜バックスイング
- テークバックの始動は、手だけで行っていないか
- コックのタイミングは早くないか
- クラブをインサイドに引き込んでいないか(アウトサイドにあげていないか)
- トップでは、右腰や右ひざがスウェーしていないか
トップ
- オーバースイングになっていないか
- 肩が90度回っているか
ダウンスイング
- 体重移動(左腰が左足線上に来ていることを確認)
- 頭は飛球線方向に流れていないか
- リリースは早くないか
インパクト
- ビハインドザボールができているか
フォロー
- 左脇が締まっているか
- 右腕がしっかり伸びているか
- インサイドに引っ張り込んでいないか(アウトサイドに押し出していないか)
フィニッシュ
- 左足1本で立てているか
- 右肩が飛球線を向いているか
コックのタイミングによっては、メリットとデメリットがあります。
これらを理解して、自分の目指すスイングを作ることが大切です。
「コックが早い」メリット
- スイング軌道が縦軌道になり、体の軸がブレにくい。
「コックが早い」デメリット
- 手打ちになりやすい。
- 体重移動が不足する。
「コックが遅い」メリット
- しっかり体重移動をすることができる。
- 大きな軌道になり、遠心力を出しやすい。
「コックが遅い」デメリット
- 回転より並進運動になる可能性が高い。
- オーバースイングになりやすい。
次に、正しいコックの方向ですが、クラブを持った時の親指に注目です。
親指の方向に向かってコックするのが正しい向きになります。ちょうど親指の上にクラブが乗るような形になっていれば、正しい方向にコックできています。
リリースのタイミング
バックスイングでコックをしたら、ダウンスイングでコックを解きます。
これがリリースです。リリースのタイミングが早過ぎるとダフリやすくなります。
できる限りインパクトに近いところで一気にリリースすることが、ヘッドスピードアップに大事になります。
手首に無駄な力を入れずに、リラックスした状態でリリースすることが大事なポイントです。
太極拳素振りの際にもリリースのタイミングと力加減を確認しながら行ってみてください。
タオル素振り
家にあるタオルを使い行う「タオル素振り」は、クラブの代わりにタオルを使って素振りをするだけなので、最もお手軽な素振りです。
素振りに使うタオルは、大きなバスタオルではなく、スポーツタオルのような、少し長めで幅が狭いものがおススメです。なければ、洗顔用の短いタオルでもOKです。
やり方は簡単で、タオルの端を結んで重くします。結んでいないタオルの端をゴルフクラブのように握りましょう。
そのまま繰り返しスイングします。
ポイントはタオルの端を結んで重くした部分が背中に当たるようにバックスイングを行い、ファローで再度背中に重くした部分が当たるように素振りを繰り返すことです。
同じテンポでリズミカルにスイングしましょう。
また、背中のどこに重くした部分が当たるかも意識してスイングしましょう。
常に同じ位置に当たるように、体全体を使ってスイングすることが重要です。
タオルを使った素振りのポイントは、タオルを鞭(むち)のようにしならせることです。
これによりしなやかな軌道でスイングできるようになります。
手首だけを使った手打ちのスイングでは、常に同じ背中の位置に重りが当たりません。
体全体を使い、しっかりと捻転を行うスイングが自然とマスターでき、軌道修正ができるわけです。
タオルを使う素振りは簡単なようで、実は、手に力が入っている人は、なかなかうまく振ることができません。
タオルは柔らかいので、手に力が入っていたりすると、タオルが垂れ下がってしまい、うまく振ることができないのです。
タオル素振りが 上手くできるようになれば、それだけで、完成度の高いスイングができるようになります。
なので、タオル一本で行えるタオル素振りは、ゴルフを始めたばかりの方に最もおすすめなお手軽素振りです。
また、柔らかいタオルでは、ガチガチに力強く握ることができないので、無駄な力みがなくなりるのも、このタオル素振りの特徴です。
タオル素振りを行うことで、力みが抜けたスイングを手に入れることができます。 タオルを優しく握り、力加減をマスターしてください。
それができるようになると、ビュッと音が鳴るように、振りきるコツをつかめば、実際のスイングもスムースに振ることができるようになります。
徐々にスイングのスピードも速くなり力強い音が出るようになります。
むしろ、ゆっくり大きくスイングすると、タオルはしなって、クラブヘッドが走る。
その結果、ヘッドスピードが上がり、飛距離もアップするという図式。
タオル素振りは、飛ばしのコツをつかむのに最適の練習法です。
このタオル素振り、身体の前で小刻みに左右に振れば、体幹を鍛えるトレーニングにもなります。
身体が左右にぶれれば、軸がブレてしまい、ヘッドスピードを出すことができません。
タオルを小刻みに早く振るには、かなりの体力が必要です。それだけに強い体幹が作られるのです。
ゴルフスイングの軌道修正と正しい力感をマスターできるタオル素振り・・・、かなりおススメですよ。
タオル素振りで上達する方法は【タオル素振りでゴルフが最短で上達する!タオル素振りの効果的なやり方】でご紹介していますので、あわせてご覧ください。
ペットボトル素振り
ペットボトル素振りとは、500mlのペットボトルに3分の1くらいの水を入れて、右手だけで素振りを行うものです。
この素振りは、バックスイングで右手を振り上げた時のペットボトルの水を維持して右手首を固定したまま右手を振り下ろします。
インパクトの瞬間まで右手首を固定して、インパクトからフォロースルーで手首を振り抜いていく感覚をマスターすることで、右手首の使い方を覚えることができます。
微妙な右手首の動きを覚えることにより、スイングのためを作ることができるようになりますので、飛距離が伸びることが期待できる素振りです。
丸めた「新聞紙」素振り
素振りをするスペースがあまりない人におすすめの練習方法です。
用意するものは、新聞紙のみです。
新聞紙を丸めたものをクラブに見立てて素振りをします。
新聞紙素振りのメリットは、コンパクトなトップを体感できる点です。
やはり、長いクラブほど、正しい位置にクラブを上げるのが難しくなります。
実際に球を打つ時もそうですが、素振りの時点でも正しい位置にクラブが上がっていないパターンが多いです。
素振りの動画を撮影してみてください。あなたは、きっと、びっくりするでしょう。
あなたがイメージしているよりもオーバースイングになっていたり、あなたが思っているよりもトップの位置が低かったり、高かったり・・と。
これは、あなただけでなく、アマチュアゴルファーにかなり多い症状ではないかと思います。
ですから、コンパクトなトップを身につけることがゴルフ上達への近道なのではないかと感じます。
新聞紙は短いので、理想のトップを簡単に作ることができます。
実際にショットを打つときをイメージして、新聞紙で素振りをしてみましょう。
注意するのは、トップをコンパクトにすること。
また、新聞紙で素振りをする際に、グリップで新聞紙を握り潰してしまった方は要注意です。
新聞紙を握り潰さない程度のソフトなグリップが理想です。
このように、グリップの握りの強さも体感することができます。
素振り用練習器具はどれがいいのかわからないというあなたは『売れ筋のゴルフ練習器具人気ランキングベスト5【素振り編】』で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください
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