「年をとって飛距離が落ちた…」
「年をとって思うようにスコアを伸ばせなくなってきた…」
このような悩みを持っているシニアゴルファーはいませんか?
年をとるということは、体力が落ちるということです。
何もしなければ、飛距離はダウンしますし、全体的にゴルフのスコアは悪くなっていきます。
ただ、70歳を超えてもエージシュートを何回も達成している強者もいることも事実。
シニアになっても工夫次第で、飛距離アップも可能ですし、まだまだスコアが良くなる可能性があるのが、ゴルフというスポーツです。
シニアになっても、今より飛距離がアップしたり、スコアを伸ばすことができれば、もっとゴルフが楽しくなるでしょう。
ということで、今回は、トム・カイト、デービス・ラブIII、ベン・クレンショーら、あまたのメジャーチャンピオンたちにレッスンを施し、「レッスンの神様」と呼ばれたハーヴィーペニック氏の考えをもとに、「シニアゴルファーの飛距離アップのコツ」、「シニアゴルファーのスコアを伸ばすポイント」をご紹介いたします。
パッと読むための目次
シニアゴルファーの平均飛距離
「最近飛ばなくなった…」
そう嘆いているシニアゴルファーの平均飛距離はどれくらいなのでしょうか??
あくまで一般的な統計になりますが、飛距離に影響するヘッドスピードは、50歳以上のゴルファーでは、平均ヘッドスピードは約42m/s程度であるのに対して、60歳以上になるとヘッドスピードは40m/sを切ってきます。
ヘッドスピードは、年齢と共に低下していくという統計の結果のとおり、何もしなければどんどん落ちていくということになります。
次に、ヘッドスピード別にみた平均飛距離です。
ヘッドスピード(メートル/秒) |
最大飛距離(ヤード) |
平均的飛距離(ヤード) |
35 m/s |
208yd |
187~194 yd |
36 m/s |
214 yd |
192~199 yd |
37m/s |
220 yd |
198~205 yd |
38 m/s |
226 yd |
203~210 yd |
39 m/s |
232 yd |
208~216 yd |
40 m/s |
238 yd |
214~222 yd |
41m/s |
244 yd |
219~227 yd |
42m/s | 250 yd |
225~233 yd |
このヘッドスピードに対する「最大飛距離」は、あくまで効率良くボールに力が伝わった時のドライバーの理想的な飛距離です。
ミート率が低いアマチュアのシニアゴルファーの飛距離は、「平均飛距離」の範囲といえるでしょう。
>>詳しくは「【あなたは平均的?ゴルファーの平均的なヘッドスピードと飛距離とは?】」にまとめていますので、あわせてご覧ください。
では、シニアゴルファー今より飛距離アップするにはどのようにすればいいのでしょうか?
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シニアゴルファーが飛距離アップするためのコツ
ラウンドではカートに乗らないで歩く
最近では、ほとんどのゴルフ場で乗用カートに乗ってプレーするスタイルが確立されています。
年をとると、どうしても疲労感が出てきますので、すぐにカートに乗ってしまいがちです。
しかし、ゴルフが上手いシニアゴルファーほどカートに乗らないで歩いてラウンドしています。
飛ばすシニアゴルファーは、あえて歩く機会を多くしているのです。
年齢を重ねると、足の筋肉が弱ってきます。
ゴルフのスイングには下半身の筋肉の強さは必要不可欠ですから、常日頃から「歩く」「階段を使う」など、下半身強化に努めています。
ゴルフのラウンドでも、歩くことで足の筋肉を鍛えているシニアゴルファーは、70歳以上になってもバランスの良いスイングをしています。
シニアゴルファーはヒールアップしてもOK
年をとると、柔軟性が落ちるため、体が回転(捻転)しづらくなってきます。
若いころのように左足を地面につけたまま、バックスイングをすると体が十分に回りきらずに浅いトップになってしまいがちです。
無理に左足をつけたままスイングをするのではなく、自然に任せて左足をヒールアップすることでバックスイングで体が回りやすくなり、飛距離ダウンを防止することができます。
左腕は曲げてもいい
ゴルフスイングの基本として、左腕を真っすぐ伸ばすということがありますが、シニアゴルファーは肩周りの柔軟性も落ちてくるため、左腕を真っすぐ伸ばしたままだと、やはり捻転不足になります。
シニアゴルファーは、無理に左腕を真っすぐ伸ばす必要はありません。
それよりも、いかに体を回転しやすくするかということを考えた方が効率的です。
シニアゴルファーは頭を残さなくてもいい
スイングを安定させるためには、インパクトからフォローにかけて頭を残すのが基本であると言われています。
しかし、シニアゴルファーがこれをやると、フィニッシュがとれなくなってきます。
頭を残すことよりも、しっかりとフィニッシュをとることを重視し、頭を無理に残す必要はありません。
楽なクラブに変える
シニアゴルファーになっても、若いころのスペックのクラブをそのまま使用している人は、どうしても体力が落ちてくるため、年をとるにつれてスコアをまとめることが難しくなります。
体力が落ちるということはヘッドスピードが落ちるということですから、使用クラブはオーバースペックになりがちです。
となれば、
- ロングアイアンを抜いて、ショートウッドやユーティリティを入れる
- シャフトをカーボンにするなど軽いクラブにする
- フレックスをRなどの柔らかいものにする
というような形でクラブを変えることで、ゴルフが楽になります。
今や男子プロゴルファーですら、打ちやすさを重視し、ロングアイアンを抜き、フェアウェイウッドをセッティングする時代です。
クラブを変えることで、ゴルフがグーンとやさしくなるばかりでなく、自分に合ったクラブを使うことで飛距離アップを可能にしてくれるのです。
シニアゴルファーのスコアを伸ばすポイント
最後に、「シニアゴルファーがスコアを伸ばすコツ」をご紹介します。
ハーヴィー・ペニック氏は次のように言っています。
「練習の75%はショートゲームに使う」
~ハーヴィー・ペニック~
ゴルフが上手いシニアは、必ずといっていいほど、ショートゲームが上手いです。
年代に限らずですが、ショートゲームがヘタなシングルゴルファーはいません。
ショートゲームは体力を必要としませんから、練習次第では、シニアゴルファーでもまだまだ上手くなる余地があるのです。
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まとめ
以上「シニアゴルファーの飛距離アップに必要なこと」「シニアゴルファーがスコアを伸ばすコツ」をご紹介いたしました。
シニアゴルファーになっても、「飛距離アップ」や「スコアアップ」の可能性はまだまだあります。
シニアゴルファーは、
- ラウンドでカートに乗らない
- バックスイングでヒールアップしても良い
- 左腕を曲げても良い
- インパクトで頭を残す必要はない
- 楽なクラブに変える
- ショートゲームを練習する
等を行うことで、今よりも「飛距離アップ」や「スコアアップ」が図れるはずです。
ぜひ、お試し下さい!
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