今の時代、ゴルフのスイングチェックはスマホ(アプリ)で行うのはもはや当たり前です。
でも、意外にスイングの表面的な所ばかりに目が行き、肝心のクラブの動きがどうなっているのかを正しくスイングチェックできているゴルファーは少ないように思います。
「なんとなく「よくない」ことはわかるんだけど…」
あなたはそんな疑問を持っていませんか??
ちゃんとしたスイングチェックができれば、正しいクラブを動きを覚えることができます。
とはいえ、正しいスイングの見方を知らなければ、いくら自分のスイングを見ても、残念ながらゴルフ上達にはつながりません。
ということで、今回は「スマホを使ったスイングチェック」の方法をお教えします。
片山晋呉、星野英正、諸見里しのぶ、上田桃子、伊澤利光らを指導し、「プロを教えるプロ」としても有名な江連忠プロが教えるセルフチェック方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
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パッと読むための目次
ゴルフスイングの正しいセルフチェック方法
スマホの位置
セルフチェックする前に、スマホを撮影する位置についてご説明します。
この位置がズレていると、これから説明するチェックにズレが生じてしまいますので注意してくださいね。
ターゲットライン後方から撮る場合
ターゲットライン後方から撮る場合のスマホのセッティングポイントは次の2つです。
- グリップの真後ろ
- 腰の高さ
ピンなどのターゲット(目標物)が画面の画面中央にくるようにするのがポイントです。
体の正面から撮る場合
体の正面から撮る場合のスマホのセッティングポイントは次の2つです。
- ターゲットラインに直角
- 腰の高さ
スイングチェックのポイント
正面から撮影する場合と、後方から撮影する場合は、チェックポイントが異なります。目的に応じてチェックしましょう。
後方からのチェックポイント
後方からの撮影は、主に「クラブの動き」「前傾角度」をチェックします。
前方からのチェックポイント
正面からの撮影は、主に「カラダの動き」をチェックします。
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クラブの動きをチェックする
それでは、具体的にチェックする項目をご紹介いたします。
まずは、クラブ(フェース)の動きをチェックしていきましょう。
フェースの向き
江連プロはこう指摘します。
「身体の動き」があって「フェースの向き」が決まると思いがちですが、その逆なんですね。
ですから、まず始めにチェックする箇所は「身体の動き」ではなく、「スイング中のフェースの向き」ということになります。
スイング中の「バックスイング」「トップ」「ダウンスイング」の3つのポイントで、フェースの向きがどこを向いているのかを確認します。
バックスイングで確認するポイント
バックスイングでは、シャフトが地面と平行になる地点でのフェースの向きを確認しましょう。
フェースが向いている方向で次のことを確認することができます。
- クラブのリーディングエッジが体の前傾角度と同じなら「スクウェア」
- フェースが地面を向いていれば「クローズ」
- フェースが空を向いていれば「オープン」
トップで確認するポイント
トップでフェースの向きの状態で次のことが確認できます。
- フェースが45~60度上方を向いていれば「スクウェア」
- トゥが地面を指し、フェースが体の正面を向いていれば「オープン」
- フェースが空を向いていれば「クローズ」
ダウンスイングで確認するポイント
ダウンスイングでも、テイクバック時と同じように、シャフトが地面と平行になるあたりでフェースの向きを確認します。
出典:alba
- フェースが体の正面か、やや地面を指していれば「スクウェア」
- 空を向いていれば「オープン」
- 地面を向いていれば「クローズ」
それぞれのポジションでフェースの向きが「スクウェア」か「ややクローズ」に保たれていればOKです。
その逆に、オープンフェースとなっている場合はNGです。
スライスが出るからという理由で、極端に「クローズ」となっている人も要注意です。
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グリップの位置
次に、正面からの動画でのチェックです。
正面からのチェックでは、頭、肩、腰、ひざなど色々な部分のチェックを行うことができますが、ここでは多くのアマチュアゴルファーができていない「ダウンスイング時のグリップの位置」に注目していただきたいと思います。
正面からの動画では、ダウンスイングでシャフトが地面と平行になるあたりで静止してみましょう。
このとき、グリップの位置が腰の高さか、それよりも低い位置にあればOKです。
出典:じゃらんゴルフ
上体の力や腕の力を使ってクラブを下しているか、もしくは、手首のリリースが早い(アーリーリリース)人は、グリップの位置が腰よりも高くなる傾向にあります。
もっとグリップをソフトに握り、クラブの重さを利用してダウンスイングする感覚を磨く必要があります。
一方、いわゆる「タメ」のあるスイングをしている人ほど、このときの手の位置は低くなります。
出典:alba
タイガーウッズ選手は、グリップの位置が腰より低くなっている状態でもまだクラブが垂直に立っています。
左右対称スイング
後方からのもう1つのチェックポイントとして…、
「トップでの右腕と左腕が作る三角形」と「フォロースル―での右腕と左腕が作る三角形」を比較してみてください。
両腕が作る三角形がフォローでもトップでの位置に収まっていれば、左右対称のスイングができている証拠です。
自分の腕の力だけで無理にクラブを動かすのではなく、重力などの自然の力を上手く使えている証拠といえるでしょう。
出典:alba
後方から見て、トップでの三角形よりもフォロースル―が「右側」から出てくる人は、インサイドアウトの傾向が強いか、バックスイングでインサイドに引きすぎているなどの理由が考えられます。
その逆に、トップでの三角形よりもフォロースルーが「左側」から出てくる人は、アウトサイドインの傾向が強いか、バックスイングがアップライトすぎるなどの理由が考えられます。
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身体の動きをチェックする
正しいクラブの動きと軌道ができても、スイング中の身体のポジションが悪ければ、ナイスショットの確率は低くなってしまいます。
なので、スマホ動画では、スイング軌道と合わせて、デスムーブ(悪い動き)をチェックする必要があります。
前方からのチェック項目
頭の動き
正面からのチェックにおいて、まず確認するべきことは「頭」です。
よく「頭は動かすな」というレッスンを耳にしますが、スイング中に頭がまったく動かないプロゴルファーはいません。
スイング中、頭は「頭半分から1個分」くらい右に動いています。
出典:alba
ただ、あまり大きく動かすと、インパクトまでに元に戻しにくくなるため、頭半分くらいを目安としたほうがよいでしょう。
インパクト
インパクトでチェックすることは「ビハインドザボール」です。
ビハインドザボールとは、インパクト時に頭がボールの後ろにある状態のことをいいます。
出典:alba
また、インパクト時で重要なことを江連プロはこう言っています。
正しい体重移動ができているゴルファーは皆、この「グリップ」と「左脚」の移動ができています。
手首のリリースが早い(アーリーリリース)人や右足に体重が残っている人などは、「左への移動」が不十分となりがちです。
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後方からのチェック項目
前傾姿勢
後方からのチェックにおいて、まず確認するべきことは「スイング中の前傾姿勢」です。
アドレス時からトップまで、スロー再生しながら確認してください。
前傾姿勢が変わらず、アドレス時と頭の高さが変わっていないかをチェックします。
スイング中に伸び上がったり、突っ込んだりする人は、頭が大きく上下前後に動いてしまいます。
また、ダウンスイングからインパクトにかけても、前傾姿勢が変わっていないかをチェックしてください。
右ひざの角度
また、もう一つのチェックポイントとして、注目してほしいのが「右ひざの角度」です。
よく「テイクバックでは右ひざを動かすな」というレッスンを耳にします。
しかし、テイクバックにおいて、右ひざがまったく動かないプロゴルファーはいません。
出典:alba
ただ、アマチュアゴルファーの場合は、伸び上がって前傾姿勢が変わりやすいので、「右ひざは動かさない」くらいの意識を持つことが必要だということです。
なお、ダウンスイングからインパクトにかけては、右ひざがアドレス時よりも前に出過ぎていないかをチェックしてください。
右ひざがアドレス時よりも前に出すぎている場合は、クラブが外から下りやすく、シャンクなどのミスショットの原因となりますので、注意が必要です。
クラブの軌道
最後にクラブの軌道をチェックしてみましょう。
確認する箇所は「アドレスのシャフトライン」と「ダウンスイング時のシャフトライン」です。
出典:alba
アドレスでのシャフトラインに沿って、ダウンスイングが下りてくるかどうかが重要となります。
このスイングプレーン上を完璧に描くことは難しいことですが、この軌道に近づけることがスイングと球筋の安定につながると江連プロは言っています。
なお、重要なのはダウンスイングの軌道であり、バックスイングの軌道はあまり神経質になる必要はありません。
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スイングチェックのおすすめアプリ
ゴルフスイング カメラ KiZuKi
動画を撮影し、自分のスイングをチェックするのに最適なアプリがこの「ゴルフスイング カメラ KiZuKi」です。
この「KiZuKi」は「スイングチェッカー」としては最強のアプリです。
自分の撮影したスイング動画をアプリに取り込むことで、より便利にスイングをチェックすることができます。
スイングをチェックするプレビュー画面は、すごくシンプルで、誰でも使える簡単アプリです。
まず、動画に「ライン」や「〇」が書けるので、どれだけ体重移動をしているのかとかがわかりやすくなります。
もちろん、スロー再生も、コマ送りもスムーズにできます。
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まとめ
ゴルフスイングは「自分のやろうとしている動き」と「実際の動き」にギャップがあるものです。
このギャップをいかに埋めることができるかがゴルフ上達の近道となります。
いくら練習してもなかなか上達しないという人は、もしかしたら「自分が思っている理想の動き」ができていないのかもしれません。
今回ご紹介したスイングチェックをすることで、少しずつでもあなたの理想のスイングに近づいていき、そして、ショットも安定してきますので頑張ってください。