2016年シーズン、宮里藍プロは、それまで使っていた「スチールシャフト」から「カーボンシャフト」に変更し、話題となりました。
2015年シーズンまで使っていたスチールシャフトが90g台で、変更したカーボンシャフトが60g台というのですから、実に30g近く軽くしたことになります。
ゴルフクラブは「シャフト」によって、その性能は大きく変わってきます。
特に、アイアンは、「カーボンシャフト」と「スチールシャフト」が装着されているモデルがあるので、どちらを選んでいいか迷ってしまうのではないでしょうか?
アイアン用シャフトにスチールシャフトとカーボンシャフトの両方が使われているのは、どちらのシャフトにもメリットとデメリットがあるということです。
では、いったい、スチールシャフトとカーボンシャフトでは、何が違うのでしょうか?
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パッと読むための目次
カーボンシャフトとは?
カーボンシャフトの特徴
カーボンシャフトとは、その名の通りカーボン素材で作られているシャフトのことです。
カーボンシャフトの特徴
・打感が伝わりにくい
・衝撃を和らげるため、ひじ・手首の負担が少ない
・ボールが上がりやすい
・値段が高い
ウッド系のクラブは、ほぼカーボンシャフトが装着されています。ドライバーも、全てがカーボンシャフトが装着されています。
カーボンシャフトが誕生したのは1970年代と、以外と最近になります。
その昔はスチールシャフトしか存在せず、女性にとってゴルフは難しいスポーツでした。
しかし、「軽くて飛ばせるカーボンシャフト」が作られたことで、ゴルフは幅広い人々が楽しめるスポーツになりました。
カーボンシャフトの勘違い
多くのゴルファーは、カーボンシャフトについて、「2つの大きな勘違い」をしています。
まず1つ目の勘違いは、カーボンシャフトは「軽く、しなりやすい」ため、かつては、非力な女性や年配の人に向いているといわれていました。
でも、今では、「重いカーボンシャフト」もあります。
カーボンシャフトは、宮里藍プロのように、女子プロゴルファーも使用していることから、男性ゴルファーもカーボンシャフトを使うメリットはあるでしょう。
2つ目の勘違いは、カーボンシャフトは、しなりやすい分、「方向性が悪くなる」とか「前後の距離感が合いづらい」から、アイアンは、スチールシャフトの方がいいと思っているゴルファーは結構います。
でも、現在のカーボンシャフトは、そんな不安定さはありません。
むしろ、カーボンシャフトは、振動を吸収しやすいので、インパクトの際の衝撃を和らげるメリットもありますので、積極的に使ってみる価値はあります。
スチールシャフトとは?
スチールシャフトの特徴
スチールシャフトとは、スチール素材で作られているシャフトです。見た目は金属の色合いです。
スチールシャフトの特徴
・打感が伝わりやすい
・衝撃が強いため、身体への負担が大きい
・おさえた球を打ちやすい
・値段が安い
スチールシャフトの勘違い
カーボンと比べ重くて硬いスチールシャフトは、かつては、アスリートや上級者向きと言われていました。
スチールシャフトを正しくしならせることができれば、カーボンシャフトより飛距離を稼ぐことが可能だからです。
また曲がらない球を打つことが可能なので、筋力のある男性ゴルファーはスチールシャフトを使っていました。
が、現在では「軽いスチールシャフト」もあるので、一般男性ゴルファーでも問題なく使うことはできるでしょう。
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カーボンシャフトとスチールシャフトの違いは?
シャフトは重さとしなりが重要
重いクラブと軽いクラブ、どちらが遠くにボールを飛ばせるでしょうか。長いクラブと短いクラブ、どちらがボールを遠くに飛ばせるでしょうか。答えは、重くて長いクラブです。
しかし、重くて長いクラブは振りづらいため、ミスショットにつながり、結果的には飛距離が出ません。自分の筋力や体格にあった重さのクラブ選択が必要になります。
重さ同様に、クラブシャフトのしなりもボールを飛ばすために重要です。ゴルフはシャフトのしなりでボールを飛ばします。
では硬いシャフトと柔らかいシャフト、どちらが遠くにボールを飛ばせるでしょうか?答えは、硬いシャフトをしならせることができるスピードでインパクトできれば、硬いシャフトの方が飛びます。しかし、しなりが出ないほど低速で硬いシャフトを振っても、飛距離は出ません。
逆に柔らかすぎても飛距離は出ません。しなりすぎてクラブヘッドが暴れ、左右に大きく曲げてしまいます。
適度な重量で適度にしなるシャフト、これが最も飛ばせるシャフトになります。
シャフトの種類(スペック)
シャフトには硬さによって種類分けがされています。シャフトの硬さはアルファベットで表記されます。下記にまとめました。
記号 | 素材 | |
柔らかい
・ ・ ・ 硬い |
L | カーボン |
A | ||
R | カーボン
または スチール |
|
S | ||
X | スチール | |
XX | ||
XXX |
RとSシャフトの素材は、カーボンとスチールの両方が存在します。
ドライバーのSシャフトであればカーボンシャフト、アイアンのSシャフトであればスチールが使用されている場合がほとんどです。
ヘッドスピードからシャフト選びを
シャフトを選ぶ際に重要なのはヘッドスピードです。
硬くて重いクラブをしならせることが可能であれば、その方が飛距離は出ます。
しかし、それができない場合は、自分がしならせる事が可能な硬さにしたほうがいいでしょう。
シャフト選択時に重要なのは、シャフトにしなりを生むことが可能なヘッドスピードが出ているかどうかです。
ヘッドスピードとはクラブをスイングした際の、インパクト時のヘッドの早さです。通常「m/s」という単位で表します。1秒間に何メートル進める速度なのかを表します。
ヘッドスピードをはかるには、クラブフィッティングしてみるのが良いでしょう。多くの販売店では計測器を置いています。
一般的に推奨されるシャフトの硬さとヘッドスピードの関係です。
シャフト | ヘッドスピード | 一般
女性 |
一般
男性 |
女子
プロ |
男子
プロ |
L | 33m/s以下 | ◯ | |||
A | 34〜36m/s | ◯ | |||
R | 37〜39m/s | ◯ | ◯ | ||
S | 40〜44m/s | ◯ | ◯ | ||
X | 45〜49m/s | ◯ | |||
XX | 50〜55m/s | ◯ | |||
XXX | 56m/s以上 | ◯ |
カーボンとスチール、結局どっちがいいのか?
現在市販されている軽量スチールシャフトでもっとも軽いものは「70g台」
現在市販されている重量カーボンシャフトでもっとも重いものは「100g」を超えます。
つまり、60gより軽いシャフトを使いたい人を除けば、同じ重さで、スチールシャフトでも、カーボンシャフトでも、どちらのシャフトでも選べるということになります。
では、結局、スチールシャフトとカーボンシャフトは何が違うのでしょうか?
スチールシャフトとカーボンシャフトは、どっちを選べばいいのでしょうか?
球の上がりやすさ
スチールシャフトは、抑えた弾道を打ちたいゴルファーには適しています。
カーボンシャフトは、高い球を打ちたいゴルファーに適しています。
今のアイアンはストロングロフト化が進んでいます。ミドルアイアンなどは、スチールシャフトよりもカーボンシャフトの方が、間違いなく、ボールが上がり、グリーンに止まる球が打ちやすくなります。
トルク
トルクとは、「捻じれ」のことを指します。
スチールシャフトは、トルクが少なくなります。
カーボンシャフトは、トルクが多めになります。
トップからの切り返しで間を作るなど、スイングリズムがゆったりめのゴルファーは、カーボンシャフトが適しています。
トップで一気に切り返すようなスイングリズムの速いゴルファーは、スチールシャフトが適しています。
打感
シャフトの素材の違いにより、打った感触は全く違ってきます。
手首やひじを故障しているゴルファーは、手に伝わる衝撃が少なくなるため、体への負担は大きく減りますので、絶対にカーボンシャフトがおススメです
クラブ全体の統一感
ドライバーを含め、ウッド系のクラブは、カーボンシャフトが装着されています。アイアンのシャフトをカーボンシャフトに変えることで、同じフィーリングで打てるようになり、クラブ全体の一体感が出てくるというメリットもあります。
まとめ
カーボンシャフトが合う人
- ドライバーのヘッドスピードが40m/s以下のゴルファー
- ひじや手首など、身体のへの負担を減らしたいゴルファー
スチールシャフトが合う人
- ドライバーのヘッドスピードが45m/s以上あるゴルファー
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