「ワンレングスアイアン」をご存知ですか?
今話題となっている「ワンレングスアイアン」!
今回は、この「ワンレングスアイアンの評価」と「メリット・デメリット」をまとめてみました。
パッと読むための目次
一般的なアイアンとワンレングスアイアンの違い
一般的なアイアンは番手によってシャフトの長さとロフト角度が違います。
アイアンセットといえば、5I〜PWの6本セットが主流です。
この6本の違いとは、シャフト(クラブの柄の部分)の長さと、ロフト角度(クラブフェースの角度)の2点です。
6本のアイアンはこのような関係性になります。
飛距離 | シャフトの長さ | ロフト角度 | |
5I | 飛ぶ
↑ ↓ 飛ばない |
長い
↑ ↓ 短い |
角度が小さい
↑ ↓ 角度が大きい |
6I | |||
7I | |||
8I | |||
9I | |||
PW |
ロフト角度が大きければ、ボールは高く上がりバックスピン量が多くなります。
ロフト角度が小さければ、低い弾道でラン(打ったボールが地面に落ちて転がること)を稼げるため飛距離が出ます。
シャフトの長さが長くなれば、ボールは高く上がります。
反対に短ければ低い弾道となります。
6本のアイアンセットの中で一番飛距離が稼げる5Iは、ロフト角度が小さい(クラブヘッドが立っている)ので低い弾道でランが稼げます。
しかし、シャフトが長いのでボールの弾道が少し高くなります。
もっとも飛距離の出ないPWは、ロフト角度が大きい(クラブヘッドが開いている)ので高い弾道で飛距離が出ません。
しかしシャフトが短いため少し低い弾道になります。
つまり、アイアンのシャフトの長さが違うのは、全てのアイアンで同じ弾道(ボールの最高点の高さ)にするためなのです。
ロングアイアンは弾道が高くなるよう、ショートアイアンは弾道が低くなるようにシャフトの長さで調整をしているのです。
ワンレングスアイアンとは?
ワンレングスアイアン
ワンレングスアイアンは、一般的なアイアンセットと違い、全て7Iと同じ長さのシャフトになります。
ロフト角度は、一般的なアイアンセットと同じように設計されていますが、シャフトの長さが同じなのです。
そのため、ロングアイアンの弾道は低く、ショートアイアンの弾道が高くなります。
ブライソン・デシャンボー選手が火付け役
ワンレングスアイアンが注目される火付け役となったのが、アメリカ人プロゴルファーのブライソン・デシャンボーです。
出典:ALBA
マチュアゴルファー時代にも、2015年に「全米アマチュア選手権」と「全米大学体育協会(NCAA)ゴルフ選手権」の両タイトルを獲得して話題になりました。
その後、2016年のマスターズで21位となり、翌週にプロ転向を発表しました。
ブライソン・デシャンボーは自らをゴルフサイエンティストと称します。
ゴルフの研究を怠らず、また強いこだわりと独自の理論を持っています。
そのこだわりの一つが、ワンレングスアイアンです。
デシャンボーのワンレングスアイアンセッティング
出典:ALBA
3番アイアン-9番アイアン
- イーデルゴルフ『Forged Prototype』
- シャフト KBS C-Taper Lite 115X
- 長さ37.5インチ
- ライ角73度
ウェッジ
- イーデルゴルフ『Forged Prototype』
- シャフト KBS C-Taper Lite 115X
- 長さ37.5インチ
- ライ角73度
ワンレングスアイアンのメリット
シャフトの長さが同じなので同じスイングができる
ゴルフスイングの難しいところは、クラブの長さが変わるところです。
しかし、ワンレングスアイアンであれば全て7Iと同じ長さなので、7Iが苦手でなければ問題ありません。
一般的に7Iで練習する、初めて握ったクラブは7Iいう人が多いかと思います。
ワンレングスアイアンであれば、この7Iをマスターすればアイアンは苦手意識がなくなります。
ロングアイアンが簡単になる
5Iや6Iが苦手だと感じている人の多くは、シャフトが長くなりミート率が下がるからではないでしょうか。
ミスショットを引き起こす原因でもあるシャフトの長さが、全て7Iと同じワンレングスアイアンならば、こういったロングアイアンの苦手意識はなくなります。
ロングアイアンの飛距離がアップする
上手く使いこなすことで、ロングアイアンは飛距離アップできる可能性があります。
一般的なロングアイアンは、フト角度が小さい(クラブヘッドが立っている)ので低い弾道でランが稼げるが、シャフトが長いのでボールの弾道が少し高くなっており、他のアイアンと同じ弾道の高さとなります。
しかし、ワンレングスアイアンのロングアイアンは、シャフトの長さが短くなる(7Iと同じ)なため、弾道が高くなることがなく、もっと飛距離を稼げる可能性があるのです。
ワンレングスアイアンのデメリット
慣れるのに時間がかかる
長年ゴルフをプレーしているベテランほど、慣れがあります。
違う長さのアイアンを使いこなしている人ほど、慣れるのには時間がかかります。
アプローチの距離感に苦労する
ショートアイアンは一般的なものよりシャフトが長くなります。
結果、ミート率低下と飛距離が少しアップします。
アプローチの微妙な距離感をマスターするには、少し苦労するでしょう。
ワンレングスアイアンの評価
ブライソン・デシャンボーは「コブラ」とクラブ契約を交わしており、コブラが彼の使用するワンレングスアイアンを作りました。
そのワンレングスアイアンが、一般販売をされています。
デシャンボーのアイアンを製品化したモデルが『コブラ キングフォージドツアーアイアン ワンレングス』になります。
ワンレングスアイアンのスペック
アイアンのシャフトは、番手が上がるにつれ、0.5インチずつ短くなるのが一般的です。
でも、このワンレングスアイアンは「5番からPWまで」すべてが36.75インチで統一されています。
つまり、ロフト角の差により、番手間の飛距離の差が出るように設計されています。
アスリートモデルでありながら、ヘッドのサイズは「やや大きめ」に作られており、ヘッド素材は軟鉄鍛造、バックフェースはキャビティ構造となっています。
ネック形状はほぼストレート、ソールにはタングステンが埋め込まれていて低重心化が図られており、「やさしさ」を感じさせながらも、シャープな顔つきで、上級者好みに仕上がっています。
標準装着シャフトは次の2つがラインアップされていますので、重さを求める人は「ダイナミック ゴールド」を、軽さを求める人は「N.S.PRO 950GH」を選ぶといいでしょう。
- トゥルーテンパー ダイナミックゴールドのS200
- 日本シャフト N.S.PRO MODUS3 TOUR 105・N.S.PRO 950GH
ドライバーのヘッドスピードが42~47m/sぐらいの人は、「N.S.PRO MODUS3 TOUR 105」のフレックス「S」がちょうどいいでしょう。
ワンレングスアイアンの振りやすさ
ワンレングスアイアンの飛距離の打ち分けはどうなのでしょうか?
ピッチングウェッジ
ヘッドの形状やロフト角度は一般的なピッチングウェッジと同じであるのに、長さは7番と同じなので、一般的なピッチングウェッジよりも1.5インチ長いことに戸惑いも……。
さらに、弾道はシャフトが長いため、一般的なピッチングウェッジよりも高くなります。
打感は、クラブが長くなった分、ヘッドが軽くなっているからか、通常のピッチングウェッジに比べるとあまり手応えがない感じです。
5番アイアン
5番アイアンは、通常の5番アイアンと比べると1インチも短くなるため、かなり振りやすい感じになります。
ただし、シャフトが短くなる分、弾道が低くなります。
打感は、一般的な5番アイアンよりもヘッドが重くしている分、力強い打感となっています。
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以上「ワンレングスアイアンの評価」と「ワンレングスアイアンのメリット・デメリット」をご紹介しました。
すべてのアイアンの長さが同じだと、アドレスがシンプルになり、スイング自体もシンプルになります。
つまり、ワンレングスアイアンは…、
・シンプルにスイングしたい
・ロングアイアンが苦手
な人が向いているといえるでしょう。興味がある人は、ぜひ試打をしてみてください!
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