「打つ前にいろいろな事を考えているうちに力んでミスをしてしまう…」
このような悩みを持っている人はいませんか?
私もそうでしたが、「初動の30㎝はヘッドを真っすぐ引いて、トップはここまで、フォローをしっかりとる…」など、アドレス時にいろいろなことを考えてしまうと、考えている間に体が固まってしまって良い結果は出ません。
ゴルフのバイブル的な書物である「モダンゴルフ」の著者であるベン・ホーガンはこう言っています。
「一度に多くのことをすべて完璧にやりとげようとしない」 ~ ベン・ホーガン ~
ゴルフの上手な人は、ルーティン的な動きを終えたら「サッと構えてサッと打つ」というスイング動作がよどみなく、リズミカルな感じですよね。
そこに力みはなく、当然ナイスショットが出るわけです。
アドレスで固まることがなければ、
- 身体がこわばらずに、リズミカルに打てるので、ミスショットが軽減する
- スロープレーになることがないので、好かれるゴルファーになれる
というメリットがあります。
今回は、アドレスで固まらずにナイスショットを打つためのポイントを紹介します。
パッと読むための目次
アドレスで固まらないための3つのポイント
スイング時に注意することはひとつだけ
アドレスの時間が長くなればなるほど、筋肉が硬直していきますから、ミスショットになる確率は上がります。
ゴルフのスイングには、注意することが数多くありますよね?
リズムのこと、アドレス、バックスイング、トップ、ダウンスイング、フォローなど考えることは多いですが、考えることが多ければ多いほど、スイング中にチェックする項目が多ければ多いほど、アドレス時に固まってしまいます。
ですから、スイング時に注意することは、ひとつだけにした方が良いです。
多くても2つくらいにしないと、間違いなくアドレスで固まってしまいますし、スイングがぎこちなくなります。
アドレスで固まる人は、総じて、完璧主義の人が多いですね。
課題が多くてもひとつひとつクリアしていけば良いという気持ちでいた方が、ゴルフは上達します。
アドレスでは動きは止めない
結論から言いますと、ゴルフ上級者でアドレス時に体の動きが止まっている人はいません。
人間の体は、静止した状態が長く続くと、筋肉が硬直するようになっています。
硬直した状態からテイクバックを行うと、不自然な動きになってしまいます。
そこで効果的なのが「ワッグル」です。
ショット直前にクラブヘッドを小刻みに動かしたりして、腕や体を動かす行為を「ワッグル」と言います。
「ワッグル」あくまで緊張をほぐし、ショットに備えるために身体を動かすことが目的ですので、「ワッグル」に決まった形はありません。
多くのプロゴルファーは「ワッグル」を行っていますが、「ワッグル」に否定的な意見を持つプロゴルファーもいます。
ベンホーガンは
「やりすぎはよくない。感覚を掴んだらすぐにスイングするべきだ」
と言っていますし、
球聖ボビージョーンズは
「もし私が2回以上ワッグルしたとしたら、そのショットはミスショットに終わるだろう」
と言っています。
つまり、アドレスで動きが止まることも、ワッグルをしすぎることも、あまりよくないということですね。
また、バックスイングを行う前に「ワッグル」などでスイング始動のきっかけを作ると、スムーズな動きができるようになります。
史上最高のゴルファーと称されているジャック・ニクラウスは、スイングを始動する前に、アゴをバックスイング方向に傾ける動き(チンバック)を入れることで、始動のきっかけを作っていたようです。
「ワッグル」や「チンバック」のほか、始動のきっかけの動きとしては、
- 足踏みをする
- 膝を一度だけ軽く曲げる
などでもいいでしょう。
アドレスしたら迷わず打て!
アドレスをしたら、何も考えずに打った方が良い結果を得られます。
ゴルフの下手な人は、アドレスをしてから中々打ちません。
逆に、ゴルフの上手い人は、アドレスまでは時間をかけても、アドレスをしてからは時間をあまりかける人はいません。
とは言っても、ゴルフに慣れていない人は、アドレスをしてから色々な事を考えてしまいまいます。
これは、不安からくるものである程度は仕方のないことです。
ですから、自分の中のルールで「ショット前の動き」を決めておくと良いです。
イボミ選手の「ショット前の動き」はすべてのショットで同じです。
面白いくらい毎ショット同じ動きをしています。
「イボミの凄すぎるプレショットルーティンの動画」はこちらで視聴できますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
アマチュアゴルファーにおいて、アドレスで固まってしまうことは、良い結果を生みません。
アドレスで固まらないためには、
- スイング中に注意することは、ひとつだけにする
- アドレス中もワッグルなどで静止しないようにする
- スイングの始動のきっかけとなるプレルーティーンを作る
これらの点に気をつけてみましょう。
アドレスで固まってしまうことは、体の緊張を生むのでどうしても力みが入ってしまいます。
たかがゴルフです。
考えすぎず、ゴルフを楽しむためにもアドレスで固まらないようにしたいものです。
今回のポイントをぜひ、参考にしてみて下さい!
コメントを残す