あなたはプロゴルファーの試合をテレビ中継で観戦するときどこを見ていますか?
「プロゴルファーのスイングでしょ?」というあなた!
今回はそんなあなたのために、「ゴルフ中継で見るべきポイント」をご紹介します。
パッと読むための目次
ゴルフ中継で見るべきポイント
ゴルフスイングは初心者には難しい
プロゴルファーの試合をテレビ中継で観戦する際に、一番注目するべきはプロゴルファーのゴルフスイングだと思っている人が多くいます。
もちろん、普段のラウンドから80台や90台でプレーできる上級者ゴルファーにとっては、参考になる、真似てみたいと思うゴルフスイングが多々あるかと思います。
しかし、ゴルフを始めて間もない初心者や、非力な女性や年配の方が、いきなりトッププロのゴルフスイングを真似しようとしても、無理があります。
体格の違い
身長160㎝前後でやせ型の体系の人が、タイガー・ウッズ選手のゴルフスイングを真似しようとしても、無理があります。
身体の柔軟性が低い人がプロゴルファーの「柔軟性が高くしなやかなゴルフスイング」を参考にするのも同様です。
筋力の違い
テレビ中継で見るとあまり気が付かないかもしれませんが、トッププロの体は鋼のような筋肉で覆われています。
トッププロのゴルフスイングを真似したいのであれば、まずはジム通いをして筋力アップに努めるしかないでしょう。
よって、プロゴルファーの試合をテレビ中継で観戦する際に、「こういう風にスイングしてみよう」と、自分のゴルフスイングに取り入れようとするのは、お勧めできません。
プロゴルファーの動作を盗め!
プレー以外の動作
では、プロゴルフの中継では何を見ればよいのでしょうか?
それは「プロゴルファーの間(ま)」です!
ゴルフはプレーしている時間よりもプレーしていない時間の方が多い特殊なスポーツです。
ゴルフ中継で、グリーン上でピックアップしたボールをじっと見つめている仕草を見たことはありませんか?
あのボール(一点)を見つめる行為は…、
- 集中力を高める
- 「このパットを入れたら…」という未来の考えを現在に戻す
などなどメンタル面でとても重要な動作なのです!
その他にも、歩いている最中に大股で姿勢よく歩いていたり、ティーグランドで他のプレーヤーが打っているときにストレッチを取り入れていたり、普段のゴルフプレーに参考となる動作をプロゴルファーたちは行っています。
そういったプロゴルファーたちの動作を見て、それを真似る!
そのほうが、スイングを真似るよりもよほど効果があるでしょう。
ショットに入る前に動作
「プレショットルーティン」という言葉を知っていますか?
プレショットルーティンとは、「ショットに入る前の動作」のことをいいます。
この「プレショットルーティン」を行うことで、毎ショット、同じリズム、同じ手順で打つことができるようになります。
さらには、この「プレショットルーティン」という一定の動きを行うことに集中することで、雑念を払う効果も期待できます。
プロゴルファーは当然のことながら、アマチュアゴルファーでも上級者は、この「プレショットルーティン」を取り入れています。
ただ、この「プレショットルーティン」の動きには、決まりがあるわけではないため、プロゴルファーによってその動きは様々です。
ちなみに、女子プロゴルファー・イボミ選手の華麗なプレショットルーティンはこちらでご紹介していますので、あわせてご覧ください。
プレショットルーティンを行わせたゴルファーと行っていないゴルファーでは、ショットの精度が大きく変わってくるという調査結果もあるくらいです。
ぜひプロゴルファーのプレショットルーティンを見て、あなたにあったプレショットルーティンを考えてみましょう!
解説者の話を参考に
プロゴルファーのゴルフスイングは参考になりませんが、コースマネージメントやトラブルに陥った際の対応は参考になります。
特に、解説者の声に耳を澄ましてみてください。
「このグリーンは奥に下るから、ちょっと遠くても上りを残すために奥を狙いたい」
「つま先下がりのライなので右に行きやすいの注意」
「あっちのラフにつかまるならここのバンカーの方がマシ」
こういった、初心者のラウンドでも心がけるべきゴルフのマネージメントが無料で学べます。
また、トッププロゴルファー達が、このコースならここを狙うといった狙い方も、アマチュアゴルファーの参考になります。
ゴルフ初心者にとっては解説者のコメントも、最初は何を言っているのかちっともわからいかと思います。
しかし、ゴルフが上達するとともに解説者のコメントや、トッププロたちが何を狙っているのか、何に悔しがっているのかなどが理解できてくるはずです。
それこそが、ゴルフの成長の証とも言えます。
ルールを理解する
ゴルフ初心者は全体を見る
初めてのゴルフラウンドに行く前におすすめしたいのが、プロゴルファーの試合をテレビ中継で観戦することです。
まずは基本的なルールや雰囲気を理解することが出来ます。
ゴルフが18ホールで行われること、パー72(±0)、パー3・4・5があるなど、基本的なことは見ていると何となく理解できるかと思います。
解説者や実況席で「ナイスパー」「ナイスショット」などの声も聴けるので、自然と耳になじむはずです。
なにより、最初にティーアップしてドライバーを打ち、最後にパターを打つということは、映像で見て理解できます。
まったく何も見たことがないよりも、これだけの情報を持って初ラウンドへ向かうのでは、全然違います。
打ちっ放しのゴルフスイング練習ももちろん大切ですが、初めてのラウンドの前には、ぜひプロゴルファーの試合をテレビ中継で観戦して、最低限のルールや雰囲気を理解しましょう。
中上級者は細部を見る
ゴルフの中上級者は、細かい部分をしっかり見ましょう。
プロゴルファーの中継でも色々なことが起こります。
実際にプロゴルフの試合中に起きた例を見てみましょう。
バーディーがパーになってしまったデービット・オー
2017年の日本男子ツアー「ダイヤモンドカップ」3日目
1番パー4で3打目のアプローチを直接カップインしたデビッド・オー選手は、ピンとカップの縁に挟まった状態のボールを拾い上げてしまった。
ボールが旗竿(ピン)に寄りかかった状態でカップのフチよりも沈んでいない場合は、ホールアウトしたとはみなされない。
ピンを揺らすなどしてボールをカップの底に落とす必要がある。
カップインしていないインプレーのボールを直接拾い上げたデービットオー選手には「1打罰」が課せられ、そのホールはパーになった。
1ホールで5打罰のルール違反
同じく、2017年の日本男子ツアー「ダイヤモンドカップ」3日目
アマチュアの中島啓太選手は15番パー4で池に入れてしまったため、ルールどおりにドロップした。
しかし、そのドロップしたボールが池に転がり落ちそうになったため、キャディが慌てて止めてしまった。
これは「ゴルフ規則1-2」において規定する「球の動きに影響を及ぼす、あるいは物理的条件を変える」に該当して2打罰。
本来であれば、キャディが止めてしまったその地点からプレーを続けなければならないところ、中島は勘違いして再ドロップ。
この再ドロップしたボールがまた池に入ってしまったためプレースして打ってしまった。
これは「誤所からのプレー」として2打罰。
結局、池ポチャの1打罰と、その後の4打罰の合計5打罰となり、中島はそのホールを「9」でホールアウトした。
視聴者からの指摘で4打罰
2017年LPGAツアー「ANAインスピレーション」3日目の17番グリーン。
レクシー・トンプソンは、グリーン上でマークした地点とは異なる地点からプレーしたことが視聴者から指摘され、翌日の最終日に、「誤所からのプレー」と「過少申告」により合計4罰打が告げられた。
このほかにも、池ポチャした場合にどう処理しているのか?
ボールを打つことができない場合にどう対応しているのか?
などなど、普段のゴルフプレーにも役立つ対応など、勉強になることはたくさんあります。
ゴルフウェアの参考としては最高
プロゴルフの中継では、男子も女子も、結局これが一番参考になるかもしれません。
トッププロゴルファーは、スポンサー契約を結ぶゴルフウェアブランドの、最先端トレンドゴルフウェアを毎日違うコーディネートで着こなします。
日本の男子ツアーは4日間、女子ツアーは3日間が、通常は毎週行われています。
出場選手は、決勝だけでも男女各60名近くになります。
この人数のトッププロゴルファーが、毎日違うコーディネートをしているのですから、これほど参考になるゴルフ情報はありません。
ゴルフウェアはもちろん、キャップやシューズ、グローブだって参考になります。
女子プロであれば、キャップとヘアースタイルの組み合わせ、シューズと靴下の組み合わせなんかも参考になります。
ゴルフで何を着ればよいかわからないなんて人は、まずはプロゴルファーの試合をテレビ中継で観戦してみましょう。
ゴルフ雑誌を何冊も購入するより、ずっとお得です。
まとめ
以上「アマチュアゴルファーがゴルフ中継で見るべきポイント」をご紹介したしました。
いかがだったでしょうか?
今までプロゴルファーのスイングばかり見ていた人は、少し違った視点でゴルフ中継を見るのも面白いかもしれませんね!
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