ゴルフ場での雷は、マジで怖いです。
まずは、この映像をご覧ください。
ゴルフプレー中に、こんな状況に遭遇したら、あなたはどうしますか?
出典:Top 10: Weather Interruptions on the PGA TOUR
パッと読むための目次
ゴルフは雷で中止になる?キャンセル料は?
ゴルフ場での雷が起きたら、どうなるのでしょうか?
中止になった場合は、キャンセル料はとられるのでしょうか?
ゴルフをしていて一番危険な天候は、台風でも豪雨でもなく「雷」です。
実際に、ゴルフ場では、落雷事故が数えきれないほど、起きています。
なので、ゴルフプレー中に雷が近づいてきたら、ゴルフプレーは即中止、又は中断にしましょう。
雷での中断は、競技ゴルフでもルール上認められています。
プレーヤーは、プレーを中断してはならない。ただし、次の場合を除く。
(i)委員会がプレーの中断を指示した場合。
(ii)プレーヤーが落雷の危険を感じた場合。
大雨などでは、競技委員の指示がなければゴルフのプレーを中断できませんが、雷の場合は本人の意思でゴルフプレーを中断することができます。
プレーヤーの安全を考慮したゴルフ規則です。
ゴルフプレー代やキャンセル料は?
ゴルフプレー代がどうなるのかやキャンセル料がかかるのかについては、「中断なのか」、「クローズなのか」という点で大きく違います。
クローズとは、ゴルフ場の判断でこれ以上ゴルフのプレーをすることができないと判断された場合です。
この場合は、プレーヤーの意思とは関係なくゴルフ場側がゴルフのプレーを提供できないということになりますから、キャンセル料は発生しません。
もしゴルフプレーの途中でクローズになった場合も全額ではないにしろ、いくらかゴルフのプレー代を返金してくれるゴルフ場が多いのではないかと思います。
雷の場合の対応ですが、ほとんどのゴルフ場は「中断」という措置をとるのではないかと思われます。
中断とは、その名の通り、ゴルフのプレーを中断してもらうことです。
スタート前ならスタート時間を遅らせて雷が止んだらスタートしてもらうという方法ですね。
ゴルフプレー中ならば、一時中断してもらうということです。
ほとんどの場合、雷が一日中鳴っているなんてケースは稀ですから、ゴルフ場側が損をする「クローズ」という措置はとらず、ゴルフ場側が損をしない「中断」という措置をとります。
「中断」となった場合のキャンセル料やゴルフプレー代金を全額取るかどうかは、ゴルフ場次第となります。
でも、基本的には中断は、ゴルフ場の判断ではなく、プレーヤーの意思でゴルフプレーを中止にするということになりますので、キャンセル料も取られるし、ゴルフプレー代も全額取られるということになるでしょう。
したがって、ゴルフ場に中断されたようなケースでは、キャンセル料を取られなかったり、プレー代金を割引きしてくれるゴルフ場もあるのではないでしょうか。
ただ、キャンセル料を取るのか、ゴルフプレー代を割り引くのかは、ゴルフ場によって変わってきますので、雷注意報が出ているような日は、あらかじめゴルフ場に確認することをおススメします。
ゴルフのプレー中に雷!危険から身を守るためには?
雷と雷雲について
雷については、昔からいろいろな「言い伝え」があります。
「光ってから、雷の音が鳴るまでに、時間差があればあるほど、まだ雷は遠くの位置にある」とか、
「まだ雨が降ってきていないから、(落雷は)大丈夫」とか
「一度落雷した付近には、再度、落雷しない」とか・・
それらの知識は間違いです。
実は、雷や雷雲には、次のような「恐ろしい」性質があります。
- 雷雲(入道雲)が「もくもく」と発達していたら、数分後には、落雷の危険性がある。
- 雷雲(積乱雲)の発達期は上昇気流が激しいため、雨は降らなくても、すでに、雷は発生している
- 雷雲の移動速度は、時速5~40km程度
- 落雷した直後に「次の落雷がない安全な時間」 というものは存在しない
- 落雷は、直前の落雷の場所から、0~30km離れた場所でも起こる
雷鳴が聞こえる距離は、最長で10~14kmと言われています。
「(雷鳴が遠いから)まだ大丈夫」と思っていた瞬間に、近くに落雷したというのは、このためです。
ゴルフプレー中に落雷の危険がある場合は、サイレンが鳴るか、ゴルフ場のマスター室等から無線等で連絡があります。
ただ、雷や雷雲の性質から、雷鳴が聞こえた時は、すでに、あなたのいる場所は、落雷の危険があります。
入道雲がもくもく成長しているときも、空が厚い雲で覆われ、周りが暗くなったときにも、すでに、逃げ遅れてしまっている可能性が高いと言えます。
ましてや、激しい雨が降り出してから避難するのでは、完全に「逃げ遅れ」となります
「人間の経験や五感では、雷の危険域を認識できない」
ゴルフ場からのサイレンなどの指示が出るころには、すでに、あなたのいる場所は「落雷超危険区域」に入っていると思って間違いないでしょう。
ゴルフに行く前の日には、あらかじめ天気予報を確認しましょう。
天気予報で「大気の状態が不安定になる」という時は、注意が必要です。
雷の危険がある日は、早めにゴルフプレーを中断し、早めの避難を心がけましょう。
雷から身を守るために知っておくべき6つのこと
- 傘は絶対にささない
- ゴルフクラブは、カーボン、スチールなどの素材に関わらず、体から離して地面に置く
- アクセサリーなどの金属類は、そのままを身につけておいてもOK(※1)
- ゴムの長靴やビニールのレインコートを身に付けていても、安全ではない
- 落雷後に、次の雷が落ちてこない「安全時間」というものは存在しない
- 落雷が激しくその場から逃げられない場合は、その場で「両足を揃えて」しゃがみ、指で両耳の穴をふさぐ(※2)
※1
ヘアピンやアクセサリーその他水筒など、身につけている金属類は、雷を引き寄せるといわれていましたが、これも誤りです。むしろ、落雷時に、身体に流れる電流が金属類に流れるため、生存率は上がるといわれています。
※2
両足を揃えずに、広げて立っていると、雷が落ちた時に、地面を伝わる電流が体を通過しやすくなり、負傷するおそれがあります。また、「しゃがむ」より「寝そべる」ほうが安全な気がしますが、落雷時に、地面を伝わる雷でケガをします。
とにかく、大切なことは、一秒でも早く、安全といわれる場所に逃げることが先決です。
落雷によってゴルフ場側から中断の指示が出るのを待たずに、あなた自身が行う「中止の判断」があなたの命を救います。
そして、必ずゴルフ場側から再開の指示があるまで安全な場所で待つことです。
ゴルフプレーの再開は、自分の判断で行うことはやめましょう。
ゴルフ場で雷から身を守る3つの対策
避難小屋に逃げる
ゴルフ場で、比較的、安全な避難場所は、「避雷小屋」です。
ゴルフ場によっても異なりますが、大体、3ホールに1か所くらいの間隔で避雷小屋があるかと思います。
避雷小屋がない場合は、コース売店等も良い雷を避けるための避難場所になります。
ただし、避難小屋など建物の中でも、次のことに注意が必要です。
- 屋外のアンテナにつながるすべての電気器具(テレビ・電話など)からは、1m以上離れること
- ガス栓・蛇口からは、1m以上離れること
- 柱、壁、窓際からは、1m以上離れること
雷予報が出ている日にラウンドする時は、あらかじめ、避雷小屋の位置をチェックしておくと良いでしょう。
近くに建物がない場合はどうするのか
では、不運にも、避難する場所がないときは、どうすればいいのでしょうか?
近くに、避雷小屋がない場合は、「バンカーなどの低い場所が比較的安全」といわれています。
ただ、大雨で、雷鳴がとどろく中、バンカーに身を丸めて耐えるというのは現実的ではないような気がします。
そんなときは、高さ5m~30mの樹木やポールなどの近くに存在する「保護範囲」で、姿勢を低くすることです。
「保護範囲」とは、次の要件のすべてを満たした位置のことをいいます。
- 木などの物体のてっぺんを見上げる角度が45度以上の位置
- 樹木の幹から4m以上離れた位置
- 樹木から張り出している枝や葉っぱから4m以上離れた位置
※ 樹木の場合は、幹からせり出した枝の先端からも4m離れる必要があります。
※ 5mより低い樹木などには、保護範囲はありません。
この「保護範囲」は、100%安全ではありませんが、比較的安全な場所と言われています。
ゴルフ場で最も危険な場所から離れる
比較的安全な場所がすぐにつからないときは、とにかく「危険な場所」からはなれることです。
・開けたところ
ゴルフ場のフェアウェイなど、開けた場所は非常に危険です。
・木の下や木の近く
ゴルフ場で、最も逃げ込みやすくて、最も危険な場所は「木の下」です。
特に、高さ5m未満の樹木の近くは、「保護範囲」がありません。樹木に落雷した場合は、「側撃雷」をまともに受けることになりますので、間違っても、木の下にはいかないようにしてください。
また、木から少し離れても、すべての枝や葉っぱから4m以上離れていないと、同様に、「側撃雷」を受けることになるので、注意が必要です。
・ゴルフ場のカート
「カートに乗車して、雷が過ぎるのを待つ」と考える人も多いとは思いますが、密閉されていないカートは、落雷の際に、とても危険です。
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