先日、ラウンドさせていただいた群馬県にあるゴルフ場のスタートホールのミドルホールです。
緊張の朝一のティーショットで、360ヤードのパー4です。
スタートホールの「スコア」でその日のゴルフが決まると言っても過言ではありません。
そんなスタートホールの「攻め方」で、100切りできない人と100切りできる人の違いが出てきます。
このようなロケーションのホール…、あなたならどう攻めますか?
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パッと読むための目次
あなたならどう攻める?
360ヤードのミドルホール、打ち下しホールのスタートホールです。
風は無風です。
あなたならどう攻めますか?
ホールロケーション
出典:高崎KGカントリークラブ
ホール説明
NO.1
Par 4 HDCP13 |
左G | 右G |
BT:385Y | BT:380Y | |
RT:360Y | RT:355Y |
- 360ヤードの打ちおろしホール
- 左サイドは100ヤード地点まではOBで、その先は坂下の隣のホール(OBではない)
- 左サイドのカート道のすぐ左から傾斜となり、ボールは隣ホールに転がり落ちる
- 右サイドはかなりの傾斜。OBがあるもののOB杭はかなりの上に位置する。
- 230ヤード地点のフェアウェイ左サイドにバンカー
- ピンポジションはグリーン左側(グリーン手前の左バンカーの先)
バックビュー(グリーン側からティーグランドを見たの風景)
- かなりの打ちおろし
- グリーンは奥から手前に向かって傾斜あり(奥から手前に速い)
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このホールの攻め方の選択肢
このホールの攻め方として、4通りの選択肢を挙げておきます。あなたならどのように攻めますか?
- ドライバーでフェアウェイ左サイドからフェード気味に狙う
- ドライバーでフェアウェイセンターを狙う
- ドライバーでフェアウェイ右サイドを狙う
- ドライバーで右斜面を狙う(転がり落ちてくる)
ゴルフコースの攻め方(コースマネジメント)は、その人の持ち球(曲り方)や弾道(高さ)、飛距離やハンディキャップによって様々ですので、万人共通の「正解」はありません。
しかし、それぞれのレベルに応じたリスクマネジメントとしてのセオリーというモノは存在します。
それを基本とした「選択肢」となっていますので、ご了承ください。
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ダブルボギー以上叩いた人のコースマネジメント
このホールで、特に朝一のティーショットでは、あなた特有のミスが出やすくなります。
ちなみに、一緒にラウンドした人でダブルボギー以上のスコアを叩いた人は、次のような攻め方をしていました。
- ドライバーでフェアウェイ左サイドからフェード気味に狙う
- ドライバーでフェアウェイセンターを狙う
- ドライバーで右斜面を狙う
「ドライバーでフェアウェイ左サイドからフェード(スライス)気味に狙った」人は思ったほどスライスがかからず、フェアウェイ左サイドに残りましたが…。(ダボを打った理由は、後述します)
「ドライバーでフェアウェイセンターを狙った」人はチーピンのようなフックが出て、ボールは左サイドの傾斜により隣ホールまで転がり落ちてしまいました。
「ドライバーで右斜面を狙った」人は夏のラフでボールが転がり落ちてこず斜面中腹からのセカンドショットを打つはめになりました。
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パーを獲った人のコースマネジメント
このホールで絶対にしてはいけないことは次のとおりです。
- 右サイド崖の上のOBへの打ち込み
- 左サイド坂下への隣のホールの打ち込み
左サイドのバンカーは可能な限り避けたいところですが、絶対やってはいけないミスとまでは言えないでしょう。
ですから、アベレージゴルファーの場合、このホールの攻め方の基本として「フェアウェイ右サイドにボールを置く」ことという判断が必要となります。
なお、左サイドに危険があるホールにおけるティーショットで、「ドライバーでフェアウェイ左サイドからフェード(スライス)気味に狙う」判断は悪くはありません。
ドライバーはもっともつかまりにくいクラブですし、アマチュアゴルファーにはスライサーも多いので、左サイドを狙うことで、(いくら右に曲がっても)危険はないからです。
しかし、そこに罠(わな)があったのです…。
ティーショットでの注意事項
左サイドに危険があるホールにおけるティーショットで、「スライスを想定しフェアウェイ左サイドからスライス気味に狙う」判断は間違いではありません。
仮に、思ったほどスライスしなかったとしても、ボールがフェアウェイ左サイドに残っていれば問題はないからです。
事実、スライサーの友人は、思ったほどスライスしなかったとはいえ、フェアウェイ左サイドにボールが残っていたため、ティーショットはまずまずの結果でした。
しかし…、
左に打ち込んだペナルティーは、セカンドショットで明らかになります。
左サイドからのセカンドショットは、左にある「木」を気にしながら、しかもピンを狙うにはバンカー越えのショットを打たなければならない状況でした。
このプレッシャーのかかるショットでミスをし、結局、手前のバンカーにつかまり、上がってみれば「ダボ」となってしまったのです。
つまり、「ティーショットは、セカンドショットの打ちやすさを考えて打つ必要がある」という事です。
また、打ち下ろしのホールでは、通常のショットよりも目線が下に行くため、アドレスで右肩が前出やすくなります。
右肩が前に出ることで、アウトサイドインの軌道になり、フックもスライスも出やすくなります。
クラブの番手が大きくなるほど、その影響を受けやすくなりますので、ティーショットに細心の注意を払いましょう。
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結論
アベレージゴルファーがこのホールで「パーかボギーで上がるための攻め方」としては…、
- ドライバーでフェアウェイ右サイドを狙う
- (ラフの状況によって)ドライバーで右斜面を狙う
右サイドの傾斜はかなりきつく、夏場のラフのように芝が深くない限り、斜面に落ちたボールはフェアウェイまで転がり落ちてくることが予想できます。(逆に、夏場はボールが落ちてこないことが予想できます)
ですから、フックボールを持ち球にしている人は山の斜面(の下)に向かって打つという判断でもよいでしょう。
かなりの打ち下しホールでもあるため、飛距離が出る人はスプーンでもティーショットで右サイドを狙うという判断でもよいでしょう。
スライサーは、フェアウェイセンターから右サイドに流れていくボールをイメージしながらのティーショットで問題ないでしょう。仮に、スライスがかからなくても、フェアウェイセンターにナイスショットです。
100切りできないゴルファーの頭の中に「セカンドショットのことを考えてティーショットを打つ」という選択肢はありません。
ゴルフは、絶対的に危険を回避し、安全な場所を見つけ、仮に自分にとって出やすいミスショットが出たとしてもリカバリーできる場所はどこかを考えることで、スコアは大きく違ってくるものです。
>>「あなたならどう攻める!?コースマネジメントを学ぶvol.1」はこちらから
ゴルフコースの攻め方(コースマネジメント)は、その人の持ち球(曲り方)や弾道(高さ)、飛距離やハンディキャップによって様々ですので、万人共通の「正解」はありません。
100切りできないゴルファーが大たたきするリスクを回避するためのリスクマネジメントを基本とした「攻め方」となっていますので、ご了承ください。
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