あなたのスイングタイプが、4スタンス理論の「B2」タイプであることがわかったところで、次は「B2」タイプのスイングの特徴と「B2」タイプに合った練習方法をご紹介します。
パッと読むための目次
B2タイプに適しているゴルフスイングの特徴
B2タイプの理想的なグリップの握り方
「しっくり」・「しっかり」グリップを握るためには「力の入るライン」に沿ってグリップを握る必要があります。
この「力の入るライン」のことを、4スタンス理論では「パワーライン」と呼びます。
ゴルフ4スタンス理論では、4つのタイプ、それぞれに適したグリップの握り方があります。
つまり、4スタンス理論の各タイプごとに、この「パワーライン」が違ってきます。
パワーラインとは、物を持つ時に、しっくりくる握り方、しっかりと力の入る握り方するために意識すべき「手のひらのライン」のことをいいます。
このパワーラインを意識した「グリップの握り方」をしないと、しっくりとしたフィット感が得られないばかりか、グリップが安定しないため、余計な力が入るなど、最大限のパワーやしやなかさを発揮することが、できなくなってしまうというものです。
【B2タイプのパワーライン】
B2タイプのパワーラインは、「人差し指付け根から手のひらにかけて斜めに通る」部分になります。
B2タイプの理想的なグリップ
B2タイプは、「手のひら(パーム)グリップ」が理想的です。
B2タイプのグリップは、「2型タイプ」のゴルファーは、人差し指の付け根からクラブが手のひらを斜めに横切るパワーラインに沿うように、「左手薬指」を意識しながら、握ります。
B2タイプは、かかとの外側に重心があり、外側からガッシリと体重が支えられていることから、その重心の力をクラブまで伝える必要があります。
左手の親指は、ややロングサムに握ります。伸ばした親指はクラブの真上ではなく、やや右側に位置して握ります。両手親指は交差する「イメージ」です。
B2イプのアドレスの特徴
「股関節から前傾し、そのあとに膝を曲げる」というアドレスの取り方は、Bタイプには当てはまりせん。
「Bタイプ」のアドレスの取り方は、「まず両ひざを曲げてから前傾すること」です。
そうすることで、前傾姿勢で後ろ側に重心が取られず、さらに、かかと外側に重心が、外側に逃げてしまうのを防ぐことができます。
B2タイプのカラダの軸は、「首の付け根」・「両股関節」・「足底(かかと)」を通る1本のラインです。
B2は、クロスタイプなので、体幹の前面に「軸」を意識するとアドレスに安定感が出てきます。
また、クロスタイプは、胸を張るように構えてしまうと、体がロックしてしまいますので、基本的には、胸は張らずに、「ふところ」に余裕を作っておくと、スムーズに動けます。
タイプ別の肘(ひじ)の位置
正しい位置に「ひじ」があることで、これほどまでに、インパクトで力の差が出るのです。
出典:SankeiNews
B2タイプのスタンス
「ターゲットラインに対して真っすぐ構える」
これは、ゴルフを始める時に、誰もが教わることなのではないでしょうか。
ただ、B2タイプのようなクロスタイプには、このレッスンは当てはまりません。
クロスタイプは、ターゲットラインにカラダが平行でなくても違和感はなく、むしろ、ターゲットラインに対して、交差するようにアドレスを取る方が自然な形となります。
なので、B2タイプの人のアドレスは、特にスクエアに構える意識は必要なく、オープンスタンスでも、クローズスタンスでもいいことになります。
B2タイプのアドレスの入り方
A1・B2のクロスタイプは、ボール後方からターゲットラインを確認した後、ボールを中心にして、曲線を描くようにアドレス位置に入ることで、クロスタイプにとって構やすいアドレスを取ることができます。
中でも、B2タイプは、その「回り込む曲線が大きくなる」のが特徴です。
- ボールの後ろからターゲットラインを確認
- 右手1本でクラブを持ちながら、ボールを中心に大きく曲線を描くように、回り込んでアドレスの位置に入る
B2タイプのスイングの特徴
B2タイプのスイングの特徴は、右足から左足へ「大きく体重移動をする2軸スイング」です。
B2タイプは、4スタンス理論の4つのタイプの中でも、最も大きく体重移動をするのが特徴です。
スイングの始動は、下半身始動で、クラブヘッドを置き去りにするように、下半身を大きく右に動かしてからクラブを上げるイメージです。
つまり、「首の付け根」・「両股関節」・「足底(かかと)」を通る1本の軸に対して、まず、体幹が回転し、そのあとから一テンポ遅れて腕とクラブがついてくるというイメージを持つことで、B2タイプの特性を活かしたスイングとなります。
腰を地面と水平に回すイメージを持つことで、さらに大きな可動域が得られるのも、このタイプの特徴です。
B2タイプのスイングは、「間」や「粘り」が4つのタイプの中でも、最も大きいスイングなので、体がうねるように、大きくゆったりとしたダイナミックに動くのがB2タイプの特徴です。
タイプ別スイング軸
この「軸」を意識するだけで、スイングのスムーズさが全然違うはずです。
出典:SankeiNews
B2タイプのインパクト
右足を軸とするB2タイプのインパクトポイントは「右足前」です。
大きく体重移動をしながら2軸スイングで振るB2タイプは、A1タイプ同様、「長いインパクトゾーン」のイメージを持つことが大切です
B2タイプは、重心を右に戻したまま、インパクトを向かえ、そのまま右手でクラブを押しこむように、球を運ぶような打ち方がB2タイプの特性を最大限に発揮したスイングとなります。
B2タイプのスイング軌道
B2タイプは、右足重心でインパクトポイントを迎えることによって、クラブヘッドがインサイドからシャロー(浅い角度)に入ります。
B2タイプは、インパクトゾーンが長いため、ヘッドはストレートに入れ、インパクト以降フォロースルーでは、クラブヘッドをアウトサイドに振り抜くのが特徴です。
タイプ別スイング軌道とスタンス幅
出典:SankeiNews
B2タイプは脇をしめる?
トップでひじが上がる「フライングエルボー」は悪癖といわれますが、Bタイプにとっては、むしろ 、自然な動きとなります。
Bタイプのゴルファーは、ひじの動きは固定せず、むしろ自由に動かせる状態のほうが、Bタイプの特性を活かしたスイングができます。
B2タイプのリストターン
4スタンス理論の4つのタイプの中で、「リストターンの動き」が最も大きく見えるのがB2タイプです。
クロスタイプ(「A1」と「B2」)は、バックスウィングでは右足に、フォロースイングでは左足に「軸」を入れ替える動きでスイングしますので、インパクトからフォローにかけて、体の回転が止まることで、ヘッドを走るため、「リストターン」を積極的に使っているように見えるのです。
特に、B2タイプは、特に、右足が軸になるので、その動きが強調されて見えます。
なので、B2タイプのゴルファーは、「リストターン」をさせにくい「ヘッドが大ききめの重心距離の長いドライバー」は合いません。
肩を基点に、腕全体を回すようにして、リストターンをするのもBタイプの特徴です。
B2タイプのフットワーク
B2タイプは、バックスイングで、「左ひざ」が外に動き、ダウンスイングでは、「右ひざ」が外に動きます。
池田勇太プロのフットワークにも、このような動きが入っています。・
ひざを大きく動かすことで、「ガニ股」に見えるスイングが、このタイプの特徴です。
「首の付け根(前面)」を動かさないイメージを持つことで、自然なフットワークができるようになります。
B2タイプの捻転
クロスタイプは、体幹の対角線上を斜めに連動させるのが特徴です。
具体的には、B2タイプは、バックスイングで、左肩を押し込むように「左肩と右腰の間を縮める」意識を持ち、ダウンスイングで、右肩を押し込むように「右肩と左腰の間を縮める」ようにすることで、カラダを入れ替えてスイングします。
カラダを入れ替える動作は、身幅の範囲で行い、腰のラインは、地面と平行に動かすことがポイントです。
B2タイプのアプローチ
インパクトゾーンが長い軌道のうち、右足前でインパクトを向かえるB2タイプは、カラダの中心から右寄りにボールを置き、右足軸を意識して振りましょう。
B2タイプは、「左足下がり」のライでも、自然とやわらかいボールを打つことができます。
B2タイプのフィニッシュ
B2タイプは、「クロスタイプ」の特徴でもある「逆C字型フィニッシュ」になります。
そして、「Bタイプ」の特徴でもある「右ひざもが折れ曲がる」フィニッシュになります。
ただ、B2タイプのバックスイングは、大きくゆったりとした間をとって切り返しますが、それとは逆に、フィニッシュは、コンパクトに収まります。
無理に、大きいフィニッシュを取ろうとする動きは、B2タイプに合ったフィニッシュではありまん。
また、B2タイプは、後ろに軸が残った状態でフィニッシュを迎えることが多いので、フィニッシュからの「振り戻し」が多いのも、B2タイプの大きな特徴です。
確かに、B2タイプのフィル・ミケルソンは、フィニッシュからの「振り戻し」が多いですね。
フィニッシュからのタイプ別スイング作りは次の動画が参考になります。
【タイプ別フィニッシュからのスイングづくり】
出典:SankeiNews
B2タイプのスイングリズム
スイングリズムとしては、スイングの切り返しの「間」を意識し、「イーチ」・「ニーィ」・「のー」・「サーン」と大きくゆったりしたスイングリズムが、B2タイプには、合っています。
漫画「あした天気になあれ!」の主人公のプロゴルファー向井太陽が言っていた「チャー・シュー・メーン」というゆっくりとしたスイングリズムは、まさに、B2タイプのための言葉でしょう。
「チャー」のような伸ばしながら、テイクバックをとる感覚はクロスタイプ特有のものです。
「シュー」でクロスの重心移動かつBタイプの後ろ重心から前重心への移動が行われ、「メーン」で打つ、これが、B2タイプに最適なスイングリズムです。
B2タイプのスイングの特徴 まとめ
以上、B2タイプのスイング特徴をまとめると、次のようになります。
☑ 軸:右軸足
☑ 重心:かかと外側
☑ グリップ:手のひら(パーム)
☑ 基点:手足の薬指
☑ インパクト:右足手前
☑ スタンス:オープスタンス、クローズスタンス
☑ スイングイメージ:2軸スイング
☑ 体重移動:大きい
☑ 固定する意識を持つ部分:首の付け根の前側
☑ インパクト:長いインパクトゾーンで、インサイドからボールを押し込む
☑ フィニッシュ:「逆C字型フィニッシュ」
☑ スイングリズム:切り返しの「間」をとるためゆっったりしたリズム
B2タイプの練習方法
体重移動の大きい2軸スイングのB2タイプは、正面から見たときに、体が左右に大きく動いて見えます。
ただ、スイング中は、「首の付け根の前側」を意識し、ここがブレないようにする意識を持ちましょう。
Bタイプは、大きくゆったりなバックスウィングが特徴ですが、一方、フォローは早くたたまれるのがBタイプにとって自然な動きです。
なので、「フォローで左腕を伸ばすようなスイング」は、Bタイプには合いません。
4スタンス理論の4つのタイプの中では、「B2」が最もリストターンが大きくなります。
ダウンスイング以降右から左に大きく体重移動していく中で、インパクトからフォローにかけて、軸が入れ替わるタイニングで積極的にとリストターンして『ガツン』と打ちましょう。
B2タイプは「リストターンは積極的に!」です。
両ひじと両ひざを自由に使うBタイプの人は、「両肘の間にボールを挟んで打つドリル」はやってはいけない練習になりますので、注意しましょう。
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